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インタビュー記事作成のコツ@Ichimoto

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経験から学んだインタビュー記事作成のコツをまとめています。
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#仕事術

原稿を見直す時間が十分に取れないときにやるシンプルなこと

文章って時間を置けば置くほど粗が見つかるので、私は執筆してから最低2晩は寝かせてから見直して提出するようにしています。 1晩でもいいんですが、2晩寝かせたほうがたくさんの粗が見つかることが明らかなので、2晩置くようにしています。 3晩寝かせたらもっと見つかるかもしれませんが、流石にそこまで時間を取れる仕事は少ないですし、仕事が溜まるのは精神的にも良くないので、2晩にしています。 私の原稿提出のゴールデンリズムはこれでした。 「執筆→2晩寝かす→見直す→2晩寝かす→提出

話がそれがちな人のインタビューをする時の聞き手の心構え

・なぜか話がすぐに脇道に逸れる ・枝葉末節の話になるほどに本人が盛り上がってしまう インタビューでこういうことありますよね。 どうしてこうなってしまうのか考えたのですが、原因はおそらく次の2つなんじゃないかと思います。 1つは、相手のサービス精神が豊富すぎること。聞き手を楽しませようという思いが強いばかりに、記事に書けないような小話にばかりエネルギーを注いでしまう方がいます。 もう1つは、相手が照れ屋さんであること。「ミッションに込めた想いとか聞かないでよ、恥ずかしい

オンライン取材をできるだけリアルに近づけるZoom操作手順

オンラインインタビューのやりにくさの原因は、一言で言うと、話し手に対する「没入感」が失われることにありますです。 インタビューでは相手の話す「内容」だけでなく、細かい表情や全体的な雰囲気、言葉にしていない感情などの、非言語的な要素をしっかり受け取ることが大切です。 しかし、オンライン取材では相手の顔しか映りません。直接見るのに比べれば画質もかなり落ちるため、「非言語的な情報」はかなり削ぎ落とされてしまいます。 さらに、オンライン取材は「聞き手の集中力を落とす罠」だらけで

気を抜いたらアウト。インタビューカット撮影中の「フリートーク」で意識すること3つ

ライターがカメラマンを兼ねる場合は、インタビューが終わってから他の人にフリートークをしてもらって、その間にライターがインタビューカットの撮影をすることがあります。 カメラマンがいる場合でも、撮影の場所を変える必要があるときなど、インタビューカット撮影のためにライターがフリートークの相手をすることもあります。 このとき「インタビュー無事に終わって良かった……」と気を抜いてフリートークを適当にやり過ごすと、話し手の良い表情が撮れず、せっかくのインタビュー記事が台無しになります

インタビュー相手にやる気がないときの応急処置3つ

社員インタビューなどの「やらされている」インタビューで稀にあるのが、話し手にやる気が見られないケースです。 まるで面接の模範回答を読んでいるような薄い話しか出てこないーー。 これは相当まずい状況です。薄い話、形式的な話から、クライアントの満足する品質の原稿を作成するのは非常に困難だからです。 良い原稿を書く使命のあるライターにとって、相手から無難な言葉しか出てこない状態では、インタビューを終えるわけにはいきません。 そこで、インタビューが始まってから、相手のやる気がな

「次の質問で頭がいっぱい」状態を解消する方法

ライターを始めたばかりの頃、「自分は聞き方に大いに問題があるのではないか……」と思っていました。 それは、質問をして相手が話し出した途端、「次の質問どうしよう」と考え始めてしまって、相手の話を全然聞けていなかったからです。 「話を聞きに来ているのに、聞けていないなんて、絶対間違ってる…」 なんとかしたいと思って参加した「インタビューのワークショップ」で運よく突破口を見つけることができ、学んだことを自分の中で育て続けていった結果、今ではそうした悩みはなくなりました。 相

「たった1人」へのメッセージを語ってもらうために意識していること

インタビューで語られる言葉は、多くの人の目に触れることを前提にした無難な言葉になりがちです。でも残念ながら、その言葉は誰にも届きません。 インタビューはアンケートになってはいけない と言われるように、相手の貴重な時間を使ってインタビューをするのであれば、聞き手がいるからこそ引き出せる話を聞かなければなりません。 私が取材中に意識しているのは、話し手と一対一の関係性を築くことです。 目の前にあるのが白いアンケート用紙ではなく、ただただ自分に興味を持つ一人の人間であれば、

インタビュー記事の執筆スピードが落ちたら「3つの“信じる”」で乗り越える

インタビュー記事の作成過程で、筆の進みが遅くなることはあると思います。 「立ち止まっていられないのに……どうして引っかかってしまうんだろう?」。振り返ってみると、そういうときは、3つの“信じる力”が足りていないことに気が付きました。 逆に言うと、この3つを信じれば、どんな原稿もとりあえず次に進めます。原稿をブラッシュアップする段階に早く進むために、意識していることを書きました。 <原稿が進まないときに信じる3つのこと>  1. 自分の構成を信じる  2. インタビュー相

オンライン取材の経験が対面のインタビューにも役立った話

最近「オンラインのインタビューは苦手」という話を数人から聞いたので、自分が聞き手として何を気をつけているかを振り返ってみました。 相手は遠くにいるはずなのに、なぜか対面よりもキョドってしまったり、映像を見返して「自分の声小さっ」「無表情かよ私…」とがっかりしたり。 私も最初はそんな感じでしたが、数を重ねるうちに心得的なものをいくつか見つけたのでシェアします。 オンラインインタビューに対する苦手意識の正体そもそも、通常のインタビューはなぜ対面でやるのか。それは、「1対1の