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原稿を見直す時間が十分に取れないときにやるシンプルなこと
文章って時間を置けば置くほど粗が見つかるので、私は執筆してから最低2晩は寝かせてから見直して提出するようにしています。
1晩でもいいんですが、2晩寝かせたほうがたくさんの粗が見つかることが明らかなので、2晩置くようにしています。
3晩寝かせたらもっと見つかるかもしれませんが、流石にそこまで時間を取れる仕事は少ないですし、仕事が溜まるのは精神的にも良くないので、2晩にしています。
私の原稿提出のゴールデンリズムはこれでした。
「執筆→2晩寝かす→見直す→2晩寝かす→提出」
スピード優先で出してほしいと言われたら、見直しを1回省きます。
「執筆→2晩寝かす→提出」
でも本当はあまりやりたくないので、取材が終わったら速攻で字を起こして、遅くとも翌日までには構成を作り、できるだけゴールデンリズムで進めるようにしています。
今までずっと、そうしないとベストな原稿は出せないと思っていたのですが、もう少し柔軟なスケジュールでできるかもしれないと気づいた出来事がありました。
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最近調子に乗って仕事を受けすぎてしまったために、このゴールデンリズムをどうしても守れそうにない事態に陥りました。
しかもその原稿のご依頼主は初めてお仕事をする相手……。
「あーこれはまじでやばいな」と思う中でひらめいたのは、銀行員時代に稟議書に誤りがないか確認するためにやっていた「紙に印刷して文章を確認する」方法でした。
やってみるとゴッソリ修正点が見つかり、1晩寝かせでも全然問題ない(むしろ普段よりいい!?)原稿が提出できました。
ご依頼主からも「すごくよくまとまっていてありがたかったです。またお願いします」と言っていただけました。よかった……。
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さて、他のライターの方って原稿の見直しはどんな風にやっているのでしょうか。私が聞いたことがあるのは次の方法です。
・タテヨコを変える
・フォントを変える(ゴシック→明朝など)
・文字の大きさを変える
・デバイスを変える(スマホやタブレット端末で見るなど)
この中で私がいいなと思ってしばらくやっていたのは「デバイスを変える」方法です。PCにスマホを立てかけて、スマホで読んだ時に違和感のある部分をPCで変えていくやり方をしていました。
これで結構見つかるのですが、スマホを手で操作するのが結構面倒です。
そこで私が最近やっているのが「PDF化したものをPC画面で見る」方法です。メカニズムは全くわからないのですが、スマホで見るのと同じぐらい気づけます。しかもスマホをいじらなくていいので楽。かなりおすすめです。
それよりもさらに良いやり方が、今回発見した「紙に印刷する」方法でした。大量の修正点が見つかるだけでなく、なんか「楽」なんです。脳に負荷がかかっていないというか。
PCをいじるのとは別の作業だからなのか、わかりませんが、長時間集中して原稿に向き合うことができるのは最高でした。
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味をしめた私は、それからは提出まで余裕のある原稿でも、体調次第で紙でチェックしています。楽だから。
それに、必ずしも自分のゴールデンタイムを守らなくても大丈夫という精神的余裕も生まれました。多少予定通りに進まない日があっても、紙で挽回できる。
ただ近所のコンビニのプリンタが故障していたりすると一瞬でピンチに陥るので、気をつけましょうー^^;
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