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夢は叶うし叶えてみせる

12日間のうち、6日分の実習が終わった。

実習先では常に笑顔で、家に帰ると何もなかった日でさえ涙が出るときがあって。そんな毎日を繰り返す中で、私は段々と実習先のことを好きになった。私らしくいることを許してくれる実習先は、私の言動を見ていてくれるし指導もしてくれるけれど、決して否定されることはなくて。忙しい中で受け入れてくれていることに、感謝の気持ちでいっぱいになっている。

食事の介助も車椅子の移動も、これまでまともにやったことがなくて下手くそな私。そんな私のことも怒らず見守ってくれて、利用者さんの目線に立ちながらもさりげなく褒めてくれて。そんな優しい職員さんたちの力があって、毎日ほんの少しずつの成長を感じながら、利用者さんとだけじゃなくて、自分自身とも向き合う期間になっていると感じる。実習初日に感じたマイナスな感情が、ひとつずつ整理されてきている。

実習を通して感じたのは、私はやっぱり臆病で不器用で、バカ真面目な人間だということ。どんな場面でも、自分が関わる利用者さんに何かあったらどうしようと怖くなるし、利用者さんが嫌な気持ちだったらどうしようって不安にもなる。それに、職員さんたちと比べて、どうしても学生である以上、全てを習ってきた枠にはめようとしてしまう癖がある。直せたらいいなと思う面が、幾つかある。

でもね、私は半分が過ぎた実習を通して自分のことをつくづく「福祉の人」なんだなと感じることも増えた。たとえば、利用者さんが嬉しそうにしていたら私も嬉しいし、楽しそうな笑顔を見れたら私はそれが自分にとっての幸せだって思える。これってきっと、誰もがそうっていう訳でもないと思う。人によっては別になんとも思わないって人もいると思う。だとしたら、私は福祉の道を選んで正解だったと思うし、私がありたい姿としての憧れの対象も、間違えなんかじゃなかったなって。

福祉の道はいくつか分岐していて、介護の道もあれば社会福祉の道もあって。私はその中で、社会福祉の道に出逢えてよかったと、この実習期間を通して、心の底から思えている。自分の生きがいとやりがいは、きっとソーシャルワークの中にあって、社会福祉っていう領域の中にあるんだと、1日が過ぎる度に強い確信に変わっていく。

あと6日間になった実習が終わると、次は来年の1ヶ月実習と再来年の精神保健福祉士の1ヶ月実習が待っている。来年は、今年よりもっと専門的な技術を学ぶために行くことになる実習。乗り越えられる自信は今はまだないし、考えるには早すぎるから考えないようにしてる。

でも、既に考えていることもあって。それは、医療ソーシャルワーカーになるという、高1から目指し続けた夢を、絶対に夢のままで終わらせないってこと。これだけは絶対に考えることを止めないし、目指すことも辞めたくない。ここまで何があっても守り続けてきた、私の生きるための強さを秘めた夢だと思う。医療ソーシャルワーカーになった先のことも当たり前に不安なんか尽きない。でもいいの。まずは絶対に医療ソーシャルワーカーになる。夢は夢で終わらせない。

今までだって、色んな夢を叶えてきた。あの高校に行きたい。この大学に行きたい。何かを成し遂げたい。そんな想いは全部、夢と同じ強さを持ってた。私が生きていくための強さになって、心に光を灯してくれた。だから今回だって、きっと叶える。そして新たな夢を見つけて、また輝く。私の人生はきっと、その繰り返しで、いつまでも眩しいくらいに輝いていくんだろうなって思う。どんな障壁があっても、夢があれば、私は私らしく強くいられる。そう気づけたのも、実習のおかげで、自分と向き合えたからこそだと思う。

明日からも、朝起きて、眠くて行きたくないなって思う気持ちは消えないかもしれない。けれど、いざ現場に立つと新しいことが待っているワクワクがあるし、利用者さんの笑顔が見たくて頑張れる私にも会える。あと6日。泣いたり笑ったりしながら、最後まで私らしい実習にしたい。学ぶことも成長することも止めない私でありたい。

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