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新しい本が二冊、 同時とは
いまも新しい本が出版されると、 胸の高鳴りを覚える。 今回は年齢から考えても、ラストチャンスと自らに言い聞かせて書き上げた二冊の本。 別々の出版社に別々の日に提稿していたのに、何としたことか、ほぼ同時に発刊されようとは。
発刊されると大抵の場合、 少し多めに自宅に届けて貰うことにしているが、今回ばかりは、狭い我が部屋が二種類の新刊本が荷造りのままどんと積まれ、ワープロの場所まで奪われる始末。
新聞会館を訪れて感じたこと
先日、所用で上京したついでに、久びさに横浜市のニュースパーク(新聞博物館)を訪れた。初めて行ったのが新聞社勤めをしていた昭和六十年代。その後にもう一度、行っているので、これが三度目になる。 新聞記者生活が長かったせいか、ここに赴くとなぜか、くつろいだ気持ちになれる。
入館してすぐ、展示物などはそれほど変わっていないと感じたが、なぜか不思議な思いにかられた。館内にみなぎるものが失われているよう
病気に振り回された日々
30年間も続けてきたノンフィクション作家養成塾を3月いっぱいで閉鎖した。ところがどうしたことか。その直後、意味不明の高熱に襲われた。
急に仕事を辞めて肩の荷が降りたので、そうなったのだろうと軽く考えていたが、熱は 下がらず、救急車に乗せられ病院へ運ばれるハメとなった。
「胆のう炎」と診断され、即刻入院、手術。よほど病状が悪化していたのか、東京の娘や孫娘らが飛んできた。そうとも知らず病床の
朝食を摂らない人が4割もいる!?
広報「さっぽろ」5月号をめくっていたら、面白い表現にぶつかった。「延びらさる!「健康寿命」。 そうか、そういう言い方があっても、いいんじゃないの。
最近は北海道弁がなにかと話題になっているようで、先般も地下鉄の電車内で「食べらさる」という表現の広告文で目にして、うんうんとうなずいたものだ。 だから「延びらさる」ってのも、いいんじゃないの。
「食べらさる」 にはもともと深い意味があった。 北海
リンゴの思い出、喜びと哀しみと
店頭に並んだ色鮮やかなリンゴを見ていたら、なぜか片隅の一個が転がり落ちた。 ふいにあの日のリンゴ事件”が蘇った。 笑ってください、この哀しき顛末を一。
北海道新聞社に在職中のことだから、もう30年数年も前になる。ロシアの新聞社と記者交換という交流制度があり、気候のいい夏場を選んでカメラマンと二人、 新潟空港からユジノサハリンスクへ飛んだ。 ロシアへは後に何度も行ったが、この時は初めての渡航だっ
さよなら “世界の笠谷”
えっ! “世界の笠谷” が亡くなったって...。 テレビが報じるニュースに、肝を潰すほど驚いた。
笠谷といっても若い子は知らないかもしれないが、いまから半世紀ほど前に、第11回オリンピック冬季競技大会が札幌を舞台に開かれた時、スキージャンプ70メートル級で優勝金メダルを獲得し、全国民を感動の渦に巻き込んだ名選手なのだ。
笠谷さんと電話で会話をしたのは2005年秋だから、もう20年ほども前にな
買い込んだ公演チケット
今年も「さっぽろ落語まつり」が5月24日から26日まで開かれるというので、発売日早々に、5公演分のチケットを買い込んだ。それなのに病魔に襲われて入院を余儀なくされてしまった。
どうなることやらとベッドの上でしきりに心配したが、手術後の経過がよく、何とか無事に退院できた。あとは体調を崩さぬよう、公演のその日を指折り数えて待つばかり、というわけだ。
今年は桂文珍師匠がプロデュースするという。会場