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爺娘孫三代エッセイクラブ|北の家族の図書室

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祖父とその娘、孫娘の三代で作られたエッセイクラブ。主に孫娘、初孫アヤメが運営していきます。
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90歳越えの祖父を巻き込んで、家族で「noteエッセイクラブ」をはじめた話

はじめまして、初孫アヤメと申します。 noteはもっぱら仕事で使っていたのですが、ひょんなこ…

初孫 アヤメ
5か月前
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古いノートを開いたら、1989年夏のエッセイが残っていた

 Made in Englandのオレンジ色のノート。私がイギリスにいた1989年の半年ほどの間に、様々な…

みみこ
1日前
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10年日記帳

殺伐とした東京の中でも、ゆっくり息ができるようなスポットを見つけるのが好きだ。…という書…

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我々はそれをハンガー事件と呼ぶ

 女子大のクラスメイト8人、いつも群れて、キャピキャピして、何だかハッピーだった。  学業…

みみこ
9日前
4

新しい本が二冊、 同時とは

 いまも新しい本が出版されると、 胸の高鳴りを覚える。 今回は年齢から考えても、ラストチャ…

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3歳児、不登園試みるも失敗するの巻

 我が家からわずかに路地を入った先に、幼稚園がある。いつもの夏はプール遊びを楽しむ声が風…

みみこ
2週間前
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イタリア物語 〜 『フランスとは、あまり相性の良くなかった私だけれど‥』続編

 フランスとイタリアの国境付近で、私はあろう事かバスを乗り違えた。それでもなんとかミラノへ辿り着き、イタリアの旅が始まった。相変わらず、行き当たりばったりの旅である。  アイテムは、トーマスクック(時刻表)、ガイドブック、列車のフリーパスの3点。加えて、怖いもの無し、根拠のない自信、意外とある体力、つまり若かった。  私の旅は、基本2、3日で次の町へ移動する。  湖の見えるこじんまりとした美しい町に行った時だ。食後にエスプレッソを頼んだら、さすがイタリア、苦味のきいた本

東京、港区白金台、松岡美術館を訪ねて

 二週間ほど前。真夏の気配漂う午前10時、松岡美術館を訪ねた。  現在、企画展『レガシー …

みみこ
3週間前
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魅惑の赤い円筒形、『五勝手屋羊羹』

 今や全国に名を馳せた『五勝手屋羊羹』だが、ここにご紹介する。  半世紀近くも前のこと。…

みみこ
3週間前
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想像も度を越すと‥

 9月も3週目だというのに、まだ暑い。いい加減、涼しくなってくれないかい!?とほぼ怒りに近…

みみこ
4週間前
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洗濯機が壊れちゃって、人間の退化を憂う

 「洗濯機壊れたかも」と、自宅からLINEで連絡が入った。私が実家へ帰省して3日目の日曜の朝…

みみこ
1か月前
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飛行機に乗り込むと、私の席の隣には若いママと幼い姉弟が座っていた

 通路側の自分の席を見つけたら、お隣はキャッキャとテンション高めで絶好調の幼子2人と若い…

みみこ
1か月前
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「なんだか、マグロみたい」

 父の入院をきっかけに、母、姪、私の三人で、実家で過ごした今年3月のこと。姪が言ったのか…

みみこ
1か月前
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電動アシスト付き自転車を考える〜今日も一日ご安全に

 昨年夏、国内最軽量と謳われていた電動アシスト付き自転車を購入した。それまでは、一般的な三段変速の自転車を日々駆動していた。  私の住む地域は比較的坂道が多い。なかなか長いもの、曲がりくねったもの、さらには急勾配と様々だ。  ひと度下ってしまったら、当然不可避となる登り坂を眼前に、悔しいけれどここ数年『降りて押す』を選択してきた。  実は25年ほど前、この町にやって来た時、私はすぐさま一台の電動自転車を購入した。まだ発売から間もない頃で、車体も充電器も今よりずっと重かった