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爺娘孫三代エッセイクラブ|北の家族の図書室

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祖父とその娘、孫娘の三代で作られたエッセイクラブ。主に孫娘、初孫アヤメが運営していきます。
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固定された記事

90歳越えの祖父を巻き込んで、家族で「noteエッセイクラブ」をはじめた話

はじめまして、初孫アヤメと申します。 noteはもっぱら仕事で使っていたのですが、ひょんなこ…

初孫 アヤメ
9か月前
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お転婆の仕出かすこと

 昨日は久々に4時間テニスを楽しんだ。東京はこの冬まだ雪知らず。寒いけれど晴れ渡った、眩…

みみこ
9日前
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お転婆の仕出かすこと〈第二弾〉どこまでも走れ!今日はサイクリング

 毎日の生活に欠かせない自転車。私の自転車歴は55年ほどになる。一時、随分クルマに頼った時…

みみこ
6日前
6

ドラえもんのポケットと、バナナ1本

 常々思うことは、私は友人に恵まれているということ。これは幼い頃から現在までずっとだ。 …

みみこ
3週間前
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新しい年の始まりは、森の中の美術館

 ここ数年、我々家族は箱根の温泉で年を越す。午後の早い時間帯に出発、都内の雑踏を抜ける。…

みみこ
1か月前
10

三つの言語を操る家族

 何かと気忙しい師走だが、帰省のため羽田空港にやって来た。今回は年末年始を避け、早めに行…

みみこ
1か月前
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父の誕生日㊗️91歳

 つい先日は、父の満91歳の誕生日だった。  91年前というと、まだ戦前の1933年である。  年の瀬も近づき、今日は家族総出で餅つきの日。臨月を迎えた父の未来の母は、嫁ぎ先で餅つきの合い取り(捏ね手)を勤めていた。  餅つきは、新しい年を迎えるための大事な仕事。合い取りはつき手と息を合わせ、リズム良く、そして素早く動かなければならない。大きなお腹でそれは大変なことだったろう。セイロで蒸された熱々の餅米を杵でつく度に、捻ったり畳んだりひっくり返したり、力も要したに違いない

『博物館浴』

 ある通販会社の雑誌は、私の興味を惹く記事が度々掲載されているので、届くとちょっと嬉しく…

みみこ
1か月前
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異国の“双子”の姉妹 最終回 Somos hermanas gemelas

 すでに21時半を回っていた。  最寄駅からホテルはすぐだ。雨風は嘘のように収まっていたが…

6

異国の“双子”の姉妹 7 Somos hermanas gemelas(全8話)

 ネット検索でヒットしたのは、マドリードにある演劇学校のホームページだった。その中の先生…

4

異国の“双子”の姉妹 6 Somos hermanas gemelas(全8話)

 とにかくやれることを、やってみるしかない。自分の記憶を信じて、名前と生年月日を打ち込み…

3

異国の“双子”の姉妹 5 Somos hermanas gemelas(全8話)

 横浜で長男が生まれ、2ヶ月も経たぬうちに、九州へ転勤。そして長男が2歳半の冬に次男が生ま…

3

異国の“双子”の姉妹 4 Somos hermanas gemelas(全8話)

 私の英語力は頭打ちの状態に陥っていた。カウンセラーの先生は言う。この、“中の中の中”と…

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異国の“双子”の姉妹 3 Somos hermanas gemelas(全8話)

ぐんと秋が深まった。仲良しだったイタリアのラウラもポルトガルのマファルダも、もういない。クラスに残ったのは、スペインのアナと私。  彼女は演劇、殊にパントマイムやダンス、人形劇などにも興味があるようで、そういったスクールに通うこともロンドン滞在の一つの目的としていた。何度か一緒に見学に行ったが、クラスの種類が豊富で、授業料も格安、さすが芸術の中心地だ。  私はといえば、校内でラケットを持ち歩くスペインやフランスのテニス好きと話が合って、何度かテニスを鍛えてもらった。  私