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リワーク日記145 メンタルをテトリスだと思うとメンタル管理はうまくいく

来週、親愛なる猫ニャンたちの去勢手術があります。今週はその事前検査でした。

ランチを済ませてごろごろとまどろんでいた昼下がりの幸せ子猫さんたちは突然意に反してカゴに押し込められて連行され、呪いの館で悪霊たちに身柄を引き渡されたと思ったら、体重を測定されたり聴診器をお腹に当てられたりレントゲンを撮られたりという恐怖体験を強いられたためひどくご立腹でした。ずっとニャーニャーと抗議の声を上げていました。帰りに、モーツァルトの珠玉の名曲が流れる優雅な車中でちゅーるを頬張ってようやく機嫌を直してくれましたが、帰宅しても「ここは本当に自宅にゃのか?」と猜疑心を捨てきれずに警戒していました。ニャンコたちよ、今週はまだ序章に過ぎないのだよ…真の恐怖は来週なのだよ…と怪しげな笑みを浮かべる飼い主が立てた恐ろしい計画に、猫たちはまだ気づいていないのでした…。

どうもこんにちは!苺の庭文庫です!病院って緊張するっていう人はスキとフォローすると病院への愛で胸がいっぱいになりますよ!

かくいう私も今週は人間ドックを受けるために病院に行ってきました。検査前6時間に及ぶ飲食禁止令のせいでイライラカリカリしていて、病院から出たらラーメン屋さんに直行して麺硬め・味濃いめ・脂多め・大盛り・無料ライス付きのトッピング全部乗せ特製ラーメンに気が済むまでニンニクを突っ込んで一気にかき込みました。食べ終わってから、健康診断って不健康の素みたいだなぁなんて身勝手にもしみじみと思った黄昏時でした。

さて、2025年もはやくも2週間が過ぎました。お仕事もリハビリ期間を脱して通常モードに切り替わってきている人たちも出てきていますね。私は後任への引き継ぎが軌道に乗り始めてきて徐々に自分の新しい業務にシフトしてきているのを感じます。休職し始めた2021年以来、慌ただしく変化が続きますが、おそらくこれからが真の安定定着期への着陸なのだろうと予想しています。ですから今年は地固めとしてとても重要な年になってくると思っています。

とは言っても、「一月往ぬる二月逃げる三月去る」と言うように、今から3月まではあっという間に過ぎてしまいます。ですから後悔しないように仕事漬けではなくしっかりのんびりしましょう!

ところで、人間のメンタルはテトリスのようだとつくづく思います。処理完了できない課題や感情が積み上がっていって、ある一定の高さに到達するとゲームオーバーになってしまうからです。鬱になってしまうと、「処理できない課題」や「処理できない負の感情」が心の中を常に埋め尽くしてしまって身動き取れなくなりますよね。そんな状態の自分を見て更に「自分はダメだ」って思って追い討ちを自分でかけてしまったり。だから、そうなる前に課題は早めに消していって、心の中に自由な空間をできるだけ広く確保しておいてあげることが、メンタルヘルスには重要だなと思います。私はテトリスやぷよぷよなどの落ちゲーは苦手ジャンルですが…。

それでは、すでにそうなってしまったらどうすれば良いのか?という話ですが、とにかくまずはお医者さんに診てもらうのが最優先です。お薬を服用すれば一時的にでも積み上がったブロックのうちの上の方を無くしてもらえますから、心に余白が生まれます。睡眠導入剤でたくさん眠れれば、それだけで心のスペースが広がります。

そこまでできたら、今度はお医者さんやリワークの助けを借りながら、自分の心の海にダイブして海底にじっとりと溜まっている「処理できない課題」や「処理できない負の感情」の正体が何かを解明します。それらをうまく処理できなかった過去の自分を責めるのではなく、そんな頑張った自分を褒めて抱きしめてねぎらって受け入れるのです。ダメダメでボロボロになったけど、こうして生き延びたのですから文句なしの合格なのです。おめでとう。そしてお疲れ様。

そうして晴れて次のステージへと進めるわけです。自分が処理するのが苦手で苦痛を感じる課題や感情、人のタイプ、場面などをひとつずつ挙げていきます。「自分を大事にする」というのは、それらの自分が苦手で苦痛を感じる諸々から自分を守ることです。どうやって守るかをお医者さんやリワークのスタッフさんと考えるのです。専門家にノウハウを学ぶのです。

そして、自分が好き、楽しい、得意だと感じるもの、こと、人、場面なども知ることも重要です。それらは自分そのものであり、自分が生きる意味、使命だからです。人生は、自分にとっての苦痛を避け、自分の好きなものの純度や割合を増やして良いのです。苦役と報酬は必ずしもセットではありません。現に苦役を最大限増やした結果、鬱になったではありませんか。逆なのです。苦役を減らすほど報酬が増えるのです。どんどん苦役を削減して、報酬を増やしましょう。どんな生き方が苦役少なめ報酬マシマシでしょうか?これもプロと一緒に考えるとスムーズです。

その際、プロの手を借りることを恥じたり躊躇しないでください。それでご飯を食べている人たちの助けを得ることは、恥ずかしいことでも後ろ指を刺されるようなことでもありません。断言できますが、プロの助言なく生きるよりもはるかに幅と深みのある選択肢を手にすることができます。これは天から与えられたチャンスなのですから、ためらわずに掴みましょう。

話を戻すと、真に望ましい状態は、自分が報酬だと思える作業と職業が一致していることです。しかし残念ながら、その状態をはじめから実現できるほど現実世界は完璧ではありません。悲しいことですが、だからと言って諦める必要はありません。それは単に世界の側が、素晴らしいあなたを受け入れるための体勢が整っていないだけだからです。だから今の不完全な環境を自分が過ごしやすいように、働きやすいように作り変えていくことができるのです。苦手で嫌な業務を避けたり改造して、なるべく得意な作業の分量を増やすことはできるのです。

そういう意図のもと私は、今年から職場である取組みを勝手に始めました。デスク上に今の自分の状態を表したカードを掲示するようにしたのです。「いま忙しい」「もう限界」「余裕がある」「パニック」「誰か助けて」「分からなくて困ってる」などのピンチ度を示したカードです。現状でも助けを求めるようにはしていますが、自分で抱えきれなくなる前に積極的に周囲にヘルプサインを出す方法の強化版として導入することにしたのです。

同僚たちにとってもヘルプサインを出しやすい雰囲気を作れると思いますし、このサインを見ても無視するような上司なら言うこと聞かなくて良いという仕訳にも使えるだろうと思っています。

少しずつでも自分の苦役を減らす仕掛けを増やして過ごしやすい環境を作っていきたいです。ちなみに、このヘルプサインのアイディアはリワークの面談でもスタッフさんに話してみたとろ、大いに賛同してもらえました。割とこういう変わったアイディアが大好物なタイプのスタッフさんで、その場でサインの他の活用法のアドバイスももらえました。

こういうときやはり四六時中メンタルヘルスや社会復帰のことを考えているプロは違うなと思います。ぜひ皆さんも専門家と二人三脚することをお勧めします。メンタル・テトリスの鮮やかな攻略法やテトリスのブロックが積み上がりにくい環境の作り方をきっと教えてくれるはずです。自分の人生だからといって何でも自分ひとりで抱え込む必要はありません。苦手なことや難しいことはどんどん得意な人に頼りましょう。あなた自身が好きで得意なことに集中するために。

私も落ちゲーはそもそも苦手ジャンルですので1人でやり切るのは無理です。一度もクリアしたことがないのです。誰かの手を借りるのは必須です。

そういうわけで今回はここまでです。次回も楽しみにしていて下さい!そして一生に一度の大手術を受ける来週のニャンコたちの無事も祈っていて下さい!

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