杉浦義典「いつもの焦りやイライラがなくなるせっかちさんの本」
・本書は、「異常心理学」を専門とし、心配、強迫症、サイコパシーといった幅広い病理のメカニズムを認知心理学的なアイデアを用いながら研究し、近年はマインドフルネスや幸福感にも研究対象を広げている異常心理学者の著者が、
◇なんでも早め早めに片づけてしまいたくなる
◇すぐに結果を知りたくなる
◇いつもバタバタと落ち着かない
などいろいろなタイプの「せっかちさん」を心理学の視点から検証し、せっかちな心を癒して、楽な気持ちで生きるための方法について提案した1冊。
・せっかちさんにはざまざまなタイプがいる。
◇「早く仕事を終わらせなければ、仕事ができない人って思われたら嫌だ!」と正体不明の感情に追われるように仕事をしている人
◇仕事を抱え込んで毎日残業するわりに、いつも期限に間に合わない人
など、一見するとせっかちさんではないように思える人も、せっかちさんの素質を十分に持っている可能性がある。
・せっかちとは、「心理学のいろいろな概念が重なり合った大きな山のような存在」である。
・そのせっかちという大きな山の中で、ざまざまな要素、さまざまなタイプのせっかちさんが作られる。
・そのため、せっかちとは思えない行動をする人が、意外にもせっかちさんだというケースも少なくない。
※せっかちさんの生態(せっかちさんを作るざまざまな心理学の概念・せっかちさんが人生に影響を及ぼすもの・周囲にどう及ぼすのか)についての詳細は、本書をお読みください。
・せっかちを直すためには、「行動」から入ること。「気持ちを整えてから」ではなく、とにかく動いてみることが大事。行動することで、「やる気」という気持ちは自然と後からついてくるもの。
・せっかちを直す方法として、本書ではいろいろと取り上げられているが、「何かをやるか」ではなく、「じっくりやるか」ということが大切なのだ。
・取り組む何かを選択するときは、
◇自分自身で選んで始められること
◇やっていて楽しいと思えること
◇上達したいこと
◇取り組んでいて新しい発見を得られそうなこと
を意識するといい。
・せっかちさんを落ち着かせる行動の敷居は、決して高くはない。わざわざお金と時間を使って、どこかの教室に通わなければならないわけでもない。
・自分が楽しめることを日常のなかに取り入れるだけで、きっとせっかち度合いは変わってくると著者は考えている。
※じっくりと自分の「せっかち」に取り組む際に注意すること、さまざまなせっかちを直すための取り組み方について解説されているが、詳細は本書をお読みください。
・本書は、「せっかちさんの生態」「その行動、せっかちさんかもしれません」「『形』から入ってじっくり取り組むー行動編」「マインドフルネスで『気づく』練習ー思考編」「ちょっと『間』が取れればうまくいくー人間関係編」という章で構成されており、
◎せっかちさんは早死にしやすい?
◎せっかちさんが生きやすくなる方法
◎せっかちさんの行動事例14
◎2時間で鑑賞するからこそ意味がある
◎依存したい気持ちがスッとなくなる方法
◎人づき合いは◯◯◯感覚でクリアしていく
など、せっかちの特徴ならびに、せっかちさんが人生に余裕をと落ち着きを取り戻すための方法が紹介された内容となっている。
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