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四字熟語で学ぶ―6○四字熟語の書○四字熟語を考える

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2023年4月の記事一覧

「苦心惨憺」を考える

くしんさんたん
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心を砕きながら、さまざまな苦労や努力を重ねること。
「苦心」は苦労して考えること。
「惨憺」は心を砕き、悩むこと。
「苦心惨澹」とも書く。
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「苦」 ①味覚のひとつ。にがい。にがにがしく思う。
②堪えがたい圧迫を感ずる。心になやむ。くるしく思う。くるしむ。くるしい。

「心」 ①体に対し(しかも体の中に宿

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「門巷塡隘」を考える

もんこうてんあい
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門の前などに大勢の人が集まることの形容。
「門巷」は門や門の前にある小道、
「塡隘」はふさがって狭くなるという意味で、人が多くて道が通れないということから。
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「門」 ①家の外囲いに設ける出入り口。出入り口に設けた建造物。かど。
②出入り口。せばまった通路。

「巷」 ①人家の集まった中の小道。ちまた。

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「懊悩呻吟」を考える

おうのうしんぎん
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色々なことを考えて悩み苦しむこと。
「懊悩」は悩んで苦しむこと。
「呻吟」は苦しみのあまり声を発すること。
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「懊」 ①なやむ。もだえる。
②うらむ。

「悩」 なやむ。なやます。なやみ。

「呻」 うめく。うなる。

「吟」 ①口の中で声を長く引く。ため息をつく。うめく。ふしをつけて物を言う。うたう。

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「放肆遊惰」を考える

ほうしゆうだ
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遊びに夢中になること。
「放肆」は好き勝手にすること。
「遊惰」は遊びに夢中になって、やるべきことを怠けること。
「放恣遊惰」とも書く。
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「放」 ①はなす。追いやる。遠ざける。
②束縛をとく。ゆるす。にがす。

「肆」 ①品物をならべた店。みせ。
②かってきまま。ほしいままにする。

「遊」 ①心の慰むこ

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