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四字熟語で学ぶ―6○四字熟語の書○四字熟語を考える

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2022年12月の記事一覧

「発憤忘食」を考える

はっぷんぼうしょく
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食事を忘れるほどに気合を入れて取り組むこと。
「発憤」は気持ちを奮い立たせること。
「忘食」は食べることを忘れるほどに夢中になること。
孔子が孔子自身の勉学に取り組む姿勢を言った言葉。
「発奮して食を忘る」とも読む。
「発奮忘食」とも書く。
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「発」 ①矢を放つ。たまをうつ。
②はじめて外に現れる。出

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「浮花浪蕊」を考える

ふかろうずい
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これといった長所のなく、どこにでもあるようなもののたとえ。
「浮花」と「浪蕊」はどちらも花は咲くが、実がならない無駄な花という意味から。
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「浮」 ①水の底をはなれて水上に出る。地面をはなれて空中にある。うく。うかぶ。
②根がない。よりどころがない。一定の住所をもたない。

「花」 ①ある時期に開き、多くは

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「嘔啞嘲哳」を考える

おうあちょうたつ
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乱れていて品がなく、聞き苦しい音。
または、幼い子どもの騒々しい声のこと。
「謳啞」は子どもの声のこと。または、騒々しい音のこと。
「嘲哳」は調子の外れた聞き苦しい音。
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「嘔」 ①は(吐)く。もどす。
②うたう。子どもや鳥の声。また、やかましい声。
③むかつく。

「啞」 ①肉体的な障害のため、言語を

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「梁上君子」を考える

りょうじょうのくんし
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人の物を盗む、泥棒や盗賊のこと。
または、ねずみの異名。
「君子」は立派な人物のことで、ここでは下らない人をからかっていう言葉。
中国の後漢の陳寔は、とある夜に家の梁の上に泥棒が隠れているのに気づき、子どもを起こして、「人は努力し続けながら生きていかなければならない。悪人も生まれつき悪人ではなく、悪い習慣が身について悪事を働くようになっ

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「煎水作氷」を考える

せんすいさくひょう
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絶対に不可能なこと。
または、見当違いなやり方では、目的を果たすことは出来ないということ。
氷を作るために水を煮るという意味から。
「水を煎て氷を作るとも読む。
「煎水作冰」とも書く。
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「煎」 ①成分を煮出す。煎じる。「煎薬・煎茶・煎汁・湯煎(ゆせん)・香煎」。茶を入れる。
②熱して水分を飛ばす。

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「独具匠心」を考える

どくぐしょうしん
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他と異なる技術や創造性がある作品のこと。
「匠心」は芸術作品をよりよくする工夫をしようとする心のこと。
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「独」 ①つれがない。相手がない。ひとり。
②他をかえりみない。自分だけ。

「具」 ①必要なだけそろっている。そろえる。十分に持つ。事こまかに。つぶさに。
②常にそなえておく器物。

「匠

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