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四字熟語で学ぶ―6○四字熟語の書○四字熟語を考える

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2021年8月の記事一覧

「酔眼朦朧」を考える

すいがんもうろう
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目の焦点が合わないほど酒に酔い、ぼんやりとしか辺りを見ることができない様子。
「酔眼」は酒に酔い、目の焦点が定まらない様子。
「朦朧」は視界がかすんで、はっきりと区別できないこと。
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「酔」 ①酒その他の条件で、心理的・生理的に平常と異なった状態になる。よう。
    ②物事に熱中して心をうばわれる。

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「濁流滾滾」を考える

だくりゅうこんこん
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勢いよく濁った水が流れる様子。
「滾滾」は水がいつまでも激しく流れ続ける様子を言い表す言葉。
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「濁」 ①水がすんでいない。にごる。にごす。
    ②乱れけがれている。

「流」 ①水が移動する。水のように動く。ながれる。ながす。
    ②水が移動する。水のように動く。ながれる。ながす。

「滾」

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「並駕斉駆」を考える

へいがせいく
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能力や実力、地位などに差がないこと。
「駕」は馬車や乗り物のこと。
「斉駆」はそろって走らせること。
一台の馬車を数頭の馬で引っ張り疾駆することで、ともに肩を並べて進み、力に差が無いことのたとえ。
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「並」 ①ならんでいること。二人ならんで立つ。ならぶ。つれだつ。
    ②ならびに。ともに。

「駕」

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「雷霆万鈞」を考える

らいていばんきん
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他の比ではないほどの激しい勢いや力のたとえ。
「雷霆」は雷が轟くこと。
「鈞」は重さの単位のことで、
「万鈞」は非常に重いこと。
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「雷」 ①大気中で起こる放電現象。その音、また光。かみなり。いかずち。
    ②大音響を発して爆発する兵器。

「霆」 いかずち。いなずま。かみなり。

「万」 ①一千を

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「唇歯輔車」を考える

しんしほしゃ
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一方がだめになると、他方もだめになってしまうような、お互いが助け合うことによって成り立つ関係のたとえ。もちつもたれつの関係をいう。
「唇歯」はくちびると歯。
「輔車」は頬骨と下あごの骨のことで、一説に車の添え木と車ともいい、他にも説がある。くちびると歯や頬骨と下あごの骨は、切っても切れない密接な関係にあることから。
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「尺蚓穿堤」を考える

せきいんせんてい
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小さなことが原因となり、大きな災難が発生すること。
「尺蚓」は小さなみみず。
「穿堤」は堤防に穴をあけること。
小さなみみずが堤防に穴をあけたことが原因になり、そこから堤防が決壊して一つの村が水に浸かるということから。
「尺蚓堤を穿つ」とも読む。
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「尺」 ①尺貫法の長さの基本単位。寸の十倍。曲尺(かね

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