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四字熟語で学ぶ―6○四字熟語の書○四字熟語を考える

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2019年11月の記事一覧

「鑿歯尺牘」を考える

さくしせきとく
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古代中国の晋にいた名文家の習鑿歯は、手紙での議論がとても上手かったということ。
「鑿歯」は習鑿歯のこと。
「尺牘」は手紙のこと。
晋の習鑿歯は名文家として有名で、その中でも手紙を使っての論議が上手かったために、将軍の桓温が右腕として厚遇したという故事から。
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「鑿」 ①穴を掘る。深く掘る。うがつ。
   

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「秀麗皎潔」を考える

しゅうれいこうけつ
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少しの汚れもなく、気品があって美しい様子。
「秀麗」はすぐれていて美しいこと。
「皎潔」は汚れが無く、清らかなこと。
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「秀」 他よりぬきんでてすぐれている。ひいでる。ひいでているもの。

「麗」 ①形がととのって美しい。りっぱ。うるわしい。うつくしい。
    ②うららか。

「皎」 ①あかるい。し

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「按図索駿」を考える

あんずさくしゅん
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実際には役に立たない意見や考えのたとえ。また、決まったやり方にこだわり融通のきかないことのたとえ。名馬を絵や書物の知識のみから見つけようとする意から。
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「按」 ①上からおさえる。なでさする。
    ②調べる。考える。

「図」 ①あらわした、ものの姿・形。
    ②はかる。

「索」 ①なわ。縄。

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「趨炎附熱」を考える

すうえんふねつ
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その時に権力のあるものにこびへつらうこと。「趨」は走ること。「炎」と「熱」は激しい勢いがあるもののとえ。
勢いのある炎に走って向かい、熱いものにつくということから。
「炎(えん)に趨(おもむ)き熱(ねつ)に附(つ
)く」とも読む。
「趨炎付熱」とも書く。
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「趨」 ①小走りにゆく。はしる。貴人の前で小走り

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