「趨炎附熱」を考える
すうえんふねつ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その時に権力のあるものにこびへつらうこと。「趨」は走ること。「炎」と「熱」は激しい勢いがあるもののとえ。
勢いのある炎に走って向かい、熱いものにつくということから。
「炎(えん)に趨(おもむ)き熱(ねつ)に附(つ
)く」とも読む。
「趨炎付熱」とも書く。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「趨」 ①小走りにゆく。はしる。貴人の前で小走りに歩く礼儀。
②目的をめがけてゆく。はせむかう。おもむく。
「炎」 ①燃える時に空中で光を放つ部分。ほのお。「焰」に通ずる。
②もえあがる。
「附」 ①添え加える。ます。つける。
②つきしたがう。
「熱」 ①高温を感じさせる。あつい。
②全力をあげて体じゅうが熱くなるほど、物事に心を打ち込む。
「趨炎」 炎に向かって走る
「附熱」 熱いものにつく
「趨炎附熱」
炎に向かって走り、
熱いものにつく。
転じて
その時に権力のあるものに
こびへつらうこと。
「こびへつらう」
よく思われようと、相手の気に入ることをしたり言ったりしてご機嫌を取る。
炎に向かって走り、
(その時に権力のあるものに向かって走り)
熱いものにつく
(その時に権力のあるものにつく、寄り添う)
炎と熱いもの、とは
その時に権力のあるもの、をあらわす。
その時の権力のあるものに、
走りより、寄り添い、味方になる。
そして、こびへつらう。
よく思われるように、ご機嫌をとる。
このような人
いますね。
どこにでも、いそうです。
その人のことを
思い浮かべて見て下さい。
それが「趨炎附熱」です。
なるほど、
こびへつらう、人
その人を表現した
四字熟語だったのですね。
理解しました。
いいなと思ったら応援しよう!
