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四字熟語で学ぶ―6○四字熟語の書○四字熟語を考える

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2019年3月の記事一覧

「鞦韆院落」を考える

しゅうせんいんらく
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ぶらんこ が設置されている中庭のこと。
「鞦韆」はぶらんこ。
「院落」は中庭。
貴族の大きな屋敷の中庭の景色をいう言葉で、昼間のにぎやかな景色とは違う春の夜の静かで引きこまれる景色をいう。
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「鞦」 (しりがい)馬具の一。
    馬の尾の下から後輪(しずわ)のしおでにつなぐ紐(ひも)。

「韆」 ブ

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「臭肉来蠅」を考える

しゅうにくらいよう
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良心に恥じることがあると、悪者に利用されるということのたとえ。
生臭い肉に蠅が群がるという意味から。
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「臭」 鼻の嗅覚(きゅうかく)神経に感ずる刺激。かおり。におい。特に悪いにおい。いやなにおい。くさい。また、他人に与えるいやな感じ。

「肉」 ①動物のからだの、皮膚におおわれ、骨格を包む、やわらか

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「虚静恬淡」を考える

きょせいてんたん
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私心や私欲が全くなく、心が落ち着いていること。
「虚静」は心の中に不信や疑念などがなく、落ち着いていること。
「恬淡」は私欲がなく、あっさりとしていること。
「虚静恬澹」とも「虚静恬憺」とも書く。
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「虚」 ①中身がない。からっぽ。からにする。
    ②実が伴わない。

「静」 ①じっとして動かない。

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「狡兎三窟」を考える

こうとさんくつ
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身を守るために用心深くたくさんの逃げ場や、策略を用意しておくこと。または、困難をさけることがうまいこと。
「狡兎」は悪知恵のはたらく兎。
「三窟」は三つの穴。
悪知恵のはたらく賢い兎は、隠れるための穴を三つ用意しているという意味から。
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「狡」 わるがしこい。ずるい。

「兎」 うさぎ目(もく)の動物。

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「明眸皓歯」を考える

めいぼうこうし
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美女のこと。
「明眸」は美しく透き通った瞳のこと。
「皓歯」はきれいに並んだ白い歯という意味。
楊貴妃の美しさをたたえた言葉。
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「明」 ①はっきり見える。あかるく光る。あかるい。
    ②はっきり。疑いのない。

「眸」 ひとみ

「皓」 白く汚れなく輝いている。白。

「歯」 動物の口の中にあって、

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