ー安楽死を宣告された猫との35日間ー 24日目
BAKENEKO DIARY /DAY 24. ミータが笑った
口から食べ出すと、ミータの顔つきが変わった。シリンジ給餌をしていた間は、身体は回復してきても、どこか”生き物“感が乏しく、存在感がぼんやりしていた。もちろん体調が万全でないという理由もあっただろうが、事故前に100あった感情の幅が、60くらいに狭まってしまっているような感じ。目の奥の力が弱かったのだ。私と娘のSは、身体に障害が残って気持ちを表現できないのではなく、感性そのものにも後遺症が残り、ミータであってミー