【映画観覧記】アキ・カウリスマキ監督“敗者三部作”
アキ・カウリスマキ監督による“敗者三部作”
『浮き雲』『過去のない男』『街のあかり』
フィンランドの監督アキ・カウリスマキの映画。
幸福度1位の国フィンランドではあるが、彼の映画を見ていると澱んだ空気が充満していて、とても煙たく感じる。
僕のムーミン貯金箱のように、背中の入口からコインを投入しては、直ぐ裏のキャップを剥がして引き出す、一向にお金の貯まらない生活と同じで、救いのみえない経済が蔓延してるような国。
絶えず煙草を手にする出演者たちは、浮いてしまう身体を地面に括り付