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菊の花を食べるのは新潟人と山形人だけ (検証編)



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(今回から、楽しい鼻歌を挟んでいこうと思う)

今回は我が家の視点から食文化を探求していくゼ!
 

〜グルメじゃないけど豊かな食卓〜

私の父は新潟県出身である。
実家の家業の影響で、本職ではないのだが調理師免許を取得しており、食べることや料理が趣味で、私は幼いころから珍しいものを食べさせてもらった記憶がある。
 
現在は比較的簡単に手に入るようになったが、私が子供の頃には珍しかった部類の異国フルーツなどを私が子供の頃には珍しかった部類の異国フルーツなどをどこかのお店で見つけると、どうしても家族に食べさせたくなってどこかのお店で見つけると、どうしても家族に食べさせたくなって買ってきてしまうらしかった。

冷凍マンゴスチン、ドリアン、ジャックフルーツ、アケビ、桑の実、スカンポ…(フルーツじゃないけど酸っぱい茎みたいなの。主に田舎の道端に生えてる)
ところでポポーの実って、ドラゴンボールに出てきたよね、きっとそうだよね!!

みんな、興味があったら画像検索でもしてほしい。
(ただしいくつかの果物の味については、決して子供が喜ぶ味である保証はないのであった)

まず、「またああーーー?こんなの買ってきたの〜ー?笑」
て感じになる。
でも結局面白がって食べる。
そうしてまんじりともしない夜を迎える。
(アレルギー持ちだった私は時として口や手がカイカイになる)

一番最近だと、ジャックフルーツが一番デカくて外皮に対して可食部の割合が謎だった。(一般のご家庭にある用まな板の全長に等しいと覚悟してくれ)でもうまかった。

異国のフルーツの定番である、砂糖水を薄めたみたいに薄甘い味。
繊維質の果肉がサクッとしていて、どこが実なのか種なのか、食べる部分がわかりづらい。
遠くに100倍くらいに希釈したドリアンの香りを感じる。

スクリーンショット 2021-11-04 22.07.11



(その時の写真などないから画像お借りしました)

そんなバラエティー豊かな食卓を彩ってくれた父に感謝。


〜菊、食べたことある人手をあげて!!お願い!!〜
(切実)

ここで本題である。
新潟県では菊の花を食べる。
らしい。

らしい、というのは、(新潟県出身の父が我が家で作る料理以外では)
他の新潟県民のお宅でも食べたこととかもないからである。
(疑ってかかっている)

黄色と紫、両方食べる。

天ぷらにしたり、おひたしにしたり、酢の物にしたりして食べる。
近年、我が家では紫の菊が多い。

特に紫色の菊の場合、酢の物にした時、漬け酢も真紫に染まって、
それはそれは綺麗であり、ある意味しそジュースのような、
普段食卓に並ぶ色味ではないので、冷蔵庫の中にあっても
その保存タッパを手に取る際、一種の近寄りがたさがある。

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ここで突然ですが紫色が好きな有名人リスト:
プリンス、美空ひばり、工藤静香、YOSHIKI。。。
(私も紫が好きなので、時折、心のなかで呟くと心が落ち着く呪文である)
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〜菊の品種名も素敵だ〜

その品種名に「もってのほか」いうのがある。

菊ってさーあ、やんごとなき御一家の家紋でしょ?
それを食べちゃうなんて「もってのほか」、ってワケ!☆
(私、仏様に供えるお花だからだとおもたよ。。)

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想像がつかない方のため、またもや画像お借りしました。

毎日ではないものの、わが家の食卓には旬になったら時々登場しる菊料理。

などとこの文章を書いていたら、父さんがタイムリーに買ってきたので、
里芋さんと共に、冒頭の写真を撮った。


〜菊の花、それは郷里の味〜

余談だが、高校生から全寮制の学校に入り、
新潟での生活よりも郷里を離れてからの年数が上回った父さんからしてみれば、望郷の思いで故郷の料理を作り、味わいたくなるのは当然のことかも知れなかった。

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※菊の花を買ってきてむしる(むしった後の画像はない)

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※茹でで漬け酢につける(ジップロックは使わない)

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※小皿に盛る

肝心の味であるが、酢蛸の絞り汁に近い。(それは酢の物だからだ)


湯がいた花弁がしなしな、シャクシャクとした食感となり、
かすかに花粉のような芳しい甘やかな香りを感じる。
(言っておくが、酢の物の味を決める割合は漬け酢の出来が98%だ)

私が今もし小学生であったのなら、口いっぱいにその漬け汁を含み、
トコロテン状に歯と歯の間から真ムラサキの漬け酢を「みにょーーーーーん」と押し出し、「吸血鬼」というお寒いギャグをお見舞いするのに。
披露する場所がなくてつくづく悔しい。そう思うがっこちゃんだった。


正味の話、紫キャベツ、紫玉葱とは違い、菊のムラサキ色は料理しても退色しづらいように感じる。
もし道の駅などで見つけた際には、勇気をもって手に取って見て欲しい。
美味しいから!

〜他県民の皆様の感想〜

昔、お弁当女子であった時、たまたまスペースを埋めるために副菜として菊の酢の物を持っていったら副菜として菊の酢の物を持っていったら
「菊の花なんて食べるの〜?」
とかなりびっくりされた。(その人はおそらく埼玉県民)


それまでそんなこと気にもしなかったが、
それ以外にもかなりの頻度で菊食を驚かれるので、
後で調べたら、日本では新潟と山形くらいしか食さないらしい。

嘘でしょ?何それ。

https://www.youtube.com/watch?v=UG3VcCAlUgE

How can you just leave me standing
Alone in a world that’s so cold?(So cold)
~君はどうしてこんな冷たい世界に僕を一人ぼっちにしておくの?~

そんな時、大好きなプリンスさんの When doves cry の歌詞を思いながら、
プリンスもこんなふうに人生の孤独感と菊の酢の物のつけ酢の酸っぱさに
むせ返って泣いてたんやろなあ、と自分を自分で慰めていた。

〜肝心な山形県民の反応は〜
(君たちにかかってるよ!)

しかし、これまでの人生で出会った山形県民の人に
菊食について聞いても(聞いたんかい!)

「ああ、食べる、食べる。。?食べるかもね〜、でも、うちは、あんま。。」


など、色良い返事はもらえず、またしてもまんじりともしない夜を迎える。
(2名中2名の回答 2011年度 いぶりがっこちゃん調べ)

「タコを食べるのは日本人とイタリア人だけ、その他の国では気持ち悪がって食べない」
その言葉に衝撃を受け、私たちはゲテモノ食いなのか?と小さな胸をうち震わせていたあの頃。勝手にイタリア人に親近感を抱いていた私の純情。
(あ、韓国とかでも食べるよねきっと)

それと同じような親近感を山形県民の皆様にも勝手に抱いていたのに。

ロードオブザリングで死んだ海賊の亡霊たちは助けにきてくれたのに!
私たちの絆ってそんなものだったの。。。?!!!
(山形県民の皆様と私の間にはいわゆる協定や恩義などないのでお門違いもいいとこだぞ、素直に謝るので今後も芋煮食わしてくださいすみません)


〜同じ食用花なのにこの違い〜

高校生の頃、ナスタチウムという花を知った。
いわゆるエディブルフラワーというやつである。
花は花だろう。
小洒落やがって。

しかし悲しいかな、完全に見た目で負けている。

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(画像お借りしました)

「菊って新潟と山形でしか食べないんだってよー」と父に話したところ
「だけ、じゃなくて、その2県がよく食べる人が多いの!」
と何度も訂正された。(センシティブなラインである)

だが今回の新潟遠征で菊を買い込んできた父から
「お店で段ボールにいっぱい置いてあったよ」という勝ち誇ったような報告を聞き、地元では確かに流通していることを疑う余地はなかった。


〜日本男児は菊人形〜

全然関係ないが、私は顔の整ったご年配の男性を見ると、
「菊人形みたいな顔してますね」と言いたくなってしまう。

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お人形でいいのに菊人形と言ってしまうあたり、
幼い頃おじいちゃんに連れられて見にいった菊の品評会で
菊人形を見たショックが未だ for realであり、またもや私は菊人形にも魅入られてしまったのだろう。
(なんで人形の周りに菊を飾ろうと思ったの。。?その問いが生涯をかけてこだましてゆくのであろう)

そして上記で江戸時代発祥の大人気テーマパークだったという記述を見た。
これは江戸時代好きの私としては捨て置くわけにはいかない。
(でも長くなったから今日はリンクだけ貼って書き逃げよ!☆)

何が言いたかったのか自分でもよくわからないが、
コロナ禍で(観賞用の)消費量が減っているニュースなど目にするが、
食用菊、菊人形、これからも日本の美しい文化が続いていってくれると
良いなと本当におもう。


〜Fin〜 

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