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とある作家の近況 2024-12-31【増刊号】

 2024年の創作活動を振り返ってみる。スタート!

3月:『アルゴリズムの乙女たち』の刊行

 なんといっても、今年の大きな出来事の一つはこれである。3月15日付で徳間文庫より青春部活小説『アルゴリズムの乙女たち』を出版した。2022年に開催された、第二回次世代作家文芸賞の一般向けエンターテイメント小説部門での特別賞受賞作。競技プログラミングを題材にした作品で、いただいた感想は様々かつ賛否両論あるが概ね好評だと思う。 
 本作がなかったら今の私はなかったといっても過言ではない。indent様、TSUTAYA様、そして徳間書店様、なにより本作をお買い上げいただいた読者の皆様、心より感謝申し上げます。

5月:noteを始める

 日記や創作を載せる場としてnoteを使い始めた。なんやかんやで半年以上続いている。たぶん、肩の力を抜いて気楽に書いているから継続できているのだろう。
 小説の公募に向けたチェックリストや次世代作家文芸賞で気をつけたこと、小説の制作プロセスの可視化など、小説の書き手の方への情報提供になるような記事も公開したが、いずれも日記や創作よりスキの数が多い。感謝。よろしければこちらのマガジンにお立ち寄りください。

6月:文学フリマ東京39への出店申し込み

 かねてより興味のあった文学フリマへの出店を申し込んだ。この時点で先着枠は埋まっていたので、抽選結果を待つことに。『アルゴリズムの乙女たち』でご一緒させていただいたイラストレーター・デザイナーのおさかなゼリーさんにお声がけして、短編集を共同制作をすることになった。

7月・8月:忘却の彼方

 記憶がおぼろげ……。おそらくOSHIGOTOで忙殺されていたのと、商業向け作品の企画でキャパオーバーだったかもしれない。

9月:文学フリマ東京39への出店決定

 事務局の見込みを大幅に上回る申し込みがあったようで、ブースの調整などが行われて、当初の予定より2週間ほど遅れて連絡があった。無事に出店できることになって胸をなでおろした記憶がある。この時点で短編集に載せる予定の物語はいくつかドラフトができていたが、モチベーションがさらに上がった。

10月:企画、没す

 編集担当様に提出していた企画が却下となった。合掌。事の経緯を電話で丁寧に説明してくださって、ボツになったというのにいつもながらの誠実なご対応に胸が痛むばかり。力不足で申し訳ございません……。もっと良き案を出しますので!

10月:長崎新聞社様・NRでの著作紹介

 10月には嬉しいニュースもあった。長崎新聞社様が発行している就活と進学の月刊情報誌「NR」10月号で、おすすめの1冊として『アルゴリズムの乙女たち』をご紹介いただいた。長崎新聞購読者の他、長崎県内の大学・高校・専門学校に配布されたようで、一人でも多くの方の目に留まって本作と出会っていただければ幸いである。

11月:Nolaオフ会への参加@六本木

 いつもお世話になっている執筆ツールNolaの運営のindent様主催で、Nolaユーザを対象としたオフ会が開かれた。抽選で40名限定の参加だったので当たればラッキーだと思っていたが、なんと幸運にも参加できることになったので「ありがたや……」と何度も拝んだ。
 座談会形式のトークセッションが前後半の二部制で開かれ、Nolaでのお知らせやnoteの記事などでは普段知ることができないような裏話も聞くことができて大満足。CEOの釜形さんともご挨拶できて、次世代作家文芸賞の御礼も伝えられて本当によかった。参加レポはこちら↓

12月:文学フリマ東京39、参戦

 商業出版に並ぶ今年のビッグイベントだった。参加してよかったと心から思う。会場は東京ビッグサイトで、最終的な一般来場者数は10,941名で出店者数は4,026名(2,603ブース)という過去最大の規模だったようだ。詳しくは、こちら↓の参加レポにて。

 出版不況、書店閉店……ここしばらく文芸・文学界隈では寂しいニュースであふれているように感じていたが、文学フリマ東京ではそんな寂しさとは真逆の活気と賑わいに包まれていた。
 同人イベントなので、作品の制作だけでなく印刷の手配や当日の会場設営などすべて自分たちでやらなければならないし、そしてなにより自分たちの作品をお客様に直接お渡しして、お代を直接頂戴するのである。すべてが自分たちの手によって行われるところが商業出版とは異なる点であり、醍醐味なのだと感じた。
 文学フリマは東京だけでなく日本の各地で開催されているので、2025年は他の地域でも出店したい。

 今回ご一緒させていただいたおさかなゼリーさん、改めて本当にありがとうございます。今後のミステリィ作品・心霊&ホラー作品やプラチナ先生(伏線)など、2025年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 文学フリマ東京39で出した新刊『みちを進めば』はこちら(急な宣伝すみません)。進路をテーマとした連作短編集で、アルゴリズムの乙女たちのアナザーストーリィも特別収録、ノベルティとして押し花風クリアしおり付き。現在、おさかなゼリーさんのBOOTHでの限定販売ですので、ご縁がありましたら嬉しい限りです。

ノベルティの押し花風クリアしおり(SAMPLE)

2024年を振り返って

 いろんなことがあった1年間だった。小説のほうは、例年よりも企画に多くの時間を割いたように思うので、執筆量自体は昨年よりも少なくなっているけれど、体感としては今年のほうが大変かつ楽しかった気がする。

 引き続き編集担当様への企画提出に力を入れていきたいし、年明けから創刊のNolaブックスBloom/Glanz向けの作品も手掛けたい。出版のチャンスを広げるためにも他の公募へチャレンジもしたいし、文学フリマで日本一周もしたい。やりたいこといっぱい!

 2024年、『アルゴリズムの乙女たち』や『路を進めば』をお買い上げいただいて読んでくださった皆様、noteやNolaノベルで記事をご覧いただいた皆様、そして創作活動の関係者の皆様、心より感謝申し上げます。
 2025年の明治依吹はさらにパワーアップして参りますので、変わらぬご愛顧のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

 良いお年を!


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