心理学から学ぶ “やる気”
言うことを聞かなかったり手のかかる部下や後輩。ましてや異性ともなればさらに扱いが難しくなる。人によっては「かわいい奴だな」と思う方もいるかもしれませんが、ほとんどの方はなるべく癖のない部下をほしいと思っていることでしょう。
今回は「扱いにくい部下の転がし方」について心理学のテクニックをご紹介します。
みなさんは商品を購入したり、どこかへ旅行へ行こう!とする時どのように決めていますか?お店に直接電話して聞いてみよう!とい人は少ないのではないでしょうか。
そこで決定する基準となるのが食べログなどの口コミやレビューです。
これは利害関係のない第三者が評価し、間接的に情報が伝達することによって、より信憑性や信頼感が増すという心理効果です。この効果をウィンザー効果と言います。
基本的にお店の人や広告では「この商品は素晴らしい!」と言いますが、第三者から「この商品はとてもいいですよ」と言われたほうが信憑性も高く感じると思います。
■ウィンザー効果が起きる条件
ここでこの効果が起きるのには1つ条件があります。
それは、第三者に対して利害関係がない場合のみ、ウィンザー効果は有効であるということです。
家族や友人間の話、また口コミ、レビューなどには、利害関係が存在しない場合がほとんどです。(例外としてレビューを書くと割引がもらえるなどがあります)なぜなら、ウソを付く必要がないからです。
利害関係がなければないほど、レビューをする本人に利益がないほど嘘をつく理由もなくなりさらに信憑性が増します。
さらに信憑性を高めたい場合はより多くの第三者(利害関係のない人)からの評価を集めることによってさらに信憑性が増していきます。
■異性の部下・または恋愛におけるウィンザー効果
このウィンザー効果をうまく利用すれば難攻不落と言われたあの子をその気にさせることができるかもしれません。
しかし異性の部下・恋愛の場合は、必ず一番最初にやらなければならないことがあります。
それは「外堀から埋めること」です。
特に扱いの難しい異性の部下や気になっている人に対して、直接攻める前に外堀から埋めていきましょう。
まず周囲の人間に何気なくあなたが気になっていることを伝えてもらいましょう。
仕事においては気になっているというと誤解を招くことがあるのでその周囲の人に「最近あなたのことをよく褒めている」ということを伝えてもらうようにします。
これにはかなりの効果があり、直接「頑張っているね」というよりも数倍の威力を発揮します。
伝えられた相手はもちろん第三者から伝えられているわけですから信憑性を持ちますし、あなたに対しての見る目が少しずつ変わるかもしれません。
余談ですが、よく上司と部下がこっそりお付き合いをしている なんて話を聞きますが上司側は最初のきっかけとしてこのウィンザー効果を使うことで、巧みにお付き合いへと発展させているパターンが多いです。
■最後に
このウィンザー効果を第三者からの言葉のほうが信憑性があり、だからこそ間接的に褒められるととても嬉しい気持ちになりますよね。
明日からあなたもウィンザー効果を使って、職場や恋愛などさまざまな場面で多くの人に信頼され、多くの人を喜ばせそして気になるあの人と良い関係を築いていきましょう!