しいたけ占いに従って10数年を振り返ると「楽しい」がキーワードだった
牡羊座は、命を燃やして生きる種族だ。星に逆らって鬱屈と生きた10代、火の中に飛び込んだ20代、命の燃やし方を考えた30代。
人生を立ち止まって考えさせてくれるのが、占い界と文筆界で名を馳せる、しいたけさんの占いだ。
今週の牡羊座の占いには、こんなことが書いてあった。
星に向かってまっしぐらな牡羊座は、早速ここ10年間を振り返ってみた。
23歳 教員1年目
公立中学校に赴任する。
「親は子どもを愛するもの」
「大人は先生の言うことを聞くもの」
この常識を10tハンマーで殴り崩されたのが、23歳。
自分のことに手いっぱいで我が子に関心を示さない親と出会った。これまで愛情たっぷり注がれてきた私には、衝撃的な出来事。
校則を破った生徒の家庭に電話を入れたときには、逆にブチギレられてしまい、これも大きな衝撃を受けた。
学んだこと:学校の常識は、一部の家庭には非常識。
27歳 教員5年目
東北から赴任してきたハチャメチャな先生と出会う。
震災で家を失った先生は、「楽しくなきゃ人生じゃない!」と常に楽しむ方法を考えていた。クソ真面目な私は、そこで真面目のメガネを外すことに。
学んだこと:楽しさを基準に考えると、仕事も楽しい。
28歳 教員6年目
初めて同年代の同僚ができた!楽しい!
これまではずっと40代〜60代の先生と働いていたので、歳の近い先生と働けるだけで楽しかった。一緒にコンビニ行ったり、居酒屋でモノマネ大会したり、笑いの多い学年団だった。
学んだこと:職場でいいチームが築けたら、仕事は大変でも辛くない。
教員8年で体得スキル:
話を聞かない10代に話を聞かせる力、分かりやすく簡潔に説明する力、私も相手も傷つかない話し方、ネゴシエーション的な交渉スキル、スモールステップで習慣を作る方法など
30歳 ママ1年目
第一子、ツルッと誕生。産休でゆとりある時間を手に入れて、「あ、この生活手放せない」と確信した。ライフワークにしていた執筆を、webライターという仕事にすることに。
学んだこと:人生思いきって飛び込んでみると、かなり面白い。
体得スキル:
SEOライティング、令和の便利システム(ドロップボックス、ズーム、Googleドキュメント、キャンバとか)←公立学校にはまだ普及していない
33歳 介護職1年目
産後初めて、人と相対する仕事に。高齢者、介護、認知症、病気…。人生の壮年期に何が起こるのかを目にした。どう死を迎えるかは、生き方次第。
明日突然死ぬかもしれない。そう生きようと思わせてくれた。
学んだこと:老いも若きも、死はすぐそばにある。
体得スキル:
ワゴン車での運転送迎、寝たきりの人のオムツ替え、座薬挿入、排便コントロール、食事・排泄介助、介護・福祉サービスの知識、高齢者とのコミュニケーションなど
日々を楽しもうとしたとき人生が変わる
私は長いこと真面目ないい子ちゃんで生きてきた。価値観が変わる瞬間とは、つまり「真面目でなくなる瞬間」。人生の判断基準が「ねばならない」から「したい」に変わるのだから、そりゃ人生楽しくなるわ。
しいたけ占いは「褒めてあげて」とまとめていたので、それもちゃんとやっておこう。
私は真剣に10代と向き合って、書く仕事の辛さも知って、お年寄りのオムツ交換まで体得した。すごいぞ、私。すごすぎる。
あなたの価値観が変わった瞬間はいつですか?
ぜひ振り返って、がんばった自分を褒めてあげてくださいね。