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夢の形が変わっても想いはずっと繋がっていく
新卒から8年間、教員人生を全力疾走してきました。部活があれば土日も学校へ行き、生徒指導があれば夜8時まで残業する。
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大変だけど、子どもの成長に関われるやりがいのある仕事です。出産するまでは、なんの疑いもなく「子どもが生まれても教員でいるんだ」と思っていました。
そんな思いがあっけなく崩れ去ったのは、産休がきっかけです。走り続けていた足を止めたとき、道端に咲いた花に気がつきました。
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景色を見る余裕すらなかった自分に気づき、「せわしなく生きるのはもうやめたい。これからは子どもとの時間を大切にしよう」と切に思ったのです。
とはいえ、教員以上にやりたい仕事はすぐに思い浮かびませんでした。出産日まで、本を読んだり、日記を書いたりするうちに、やっと私は「文章を書くのが好きだったこと」を思い出したのです。
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そういえば、子どもの頃は作家になるのが夢だったっけ。
できっこないと諦めていた夢がふと目を覚まし、私の前に現れました。
子どもを授からなければ、思い出しもしなかった夢です。
今しかない。
子どもがくれたチャンスを活かそうと、思いきって教員を辞めました。
執筆業は出版社だけかと思っていましたが、調べてみると、webライティングの仕事がありました。在宅勤務ができ、仕事量を調整しながら働ける業種です。
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ママになった私には、夢のような条件でした。「これだ!」と思いwebライティングの世界へ飛び込んでみると、多くのママライターが働いていました。
私のように「ゆとりを持って働きたい」と言うママもいれば、「転勤族だから場所を選ばない仕事がしたい」と言うママも少なくありませんでした。
任された仕事はSEO記事や読み物記事などの執筆です。黙々とパソコンに向かう仕事ですが、煮詰まったときはママライターとチャットで連絡を取り合ったり、時にはランチに行ったりして、仕事や育児の話で盛り上がりました。
初めは執筆スピードが遅く、500文字の記事を書くのでさえ、1日がかり。けれど何本も執筆するうちに、スムーズに執筆できるようになりました。
思いがけず役立ったのは、教員で磨いた授業力です。授業をしていたときのように、文章を書いていると「アヤコさんの記事は読みやすいね」と褒めてもらえました。
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専門的な知識が必要な案件では、思うように執筆が進まない日もあります。そんなときも、ライター仲間と話すことでヒントを得て、ピンチを乗り越えられました。
1年経つ頃にはインタビュー記事を任され、取材にも同行。クライアントから「いい記事にまとめてくれてありがとう」と言われたときは、胸がいっぱいでした。人の思いに触れられる執筆は、私にとって特別なものになったのです。
これまでの経験を活かして、人の思いを言語化できるライターになりたい。そう思い、私は今”文章コンサルタント”として開業しています。
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クライアントの心の中にある思いを言語化し、世界へ届ける仕事です。教員で培った説明力とコミュニケーション能力、webライターで磨いた言語力。
仲間が背中を押してくれたから踏み出せた道です。
教員を辞めたとき、私は社会の第一線から退いた気がしていました。でも違った。
あのとき立ち止まったからこそ、私の人生は大きく開かれたのです。
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