メーカーエンジニアで2児のママの働き方!育児と仕事はトレードオフ【後編】
日系メーカーエンジニアとして働くYuitaさんは2児のママ。子育てnoterの輪ご機嫌部門受賞をきっかけに、インタビューをしました。前編もお読みいただきありがとうございます。後編では、子育てをしながら働く女性エンジニアの実態、現役エンジニアのYuitaさんが伝えたいことをお送りします。
前回はこちら!
エンジニアママの実態
Yuitaさんの周りには女性のエンジニアも多く、働くお母さんもいます。優秀な人もいるけれど、出世はせず平社員の人がほとんど。量が評価されるため、何時間も残業している人とは差が付きます。出世している女性でも、課長までが今の限界のよう。
Yuitaさんの働き方とは?
Yuitaさんの上司は子育てに理解のある方で、仕事の調整は最初からうまくいきました。とはいえ、出産前のように生産性が上がらず、落ち込むこともあるそうです。もっとやりたいのにできないジレンマは、ワーママが抱える悩みですね。気持ちのバランスをとるための方法は、まだ模索中です。
上を目指すより、研究を続ける方を選んだ
一時は上を目指していたYuitaさんですが、最近はそうは思わないのだそう。人をマネージメントするより、研究を続ける方が合っていると思っています。ただ、実力のない後輩が上に上がっていくのはやっぱり癪…(ですよね!)
上層部には働き方の仕組みを変える気がなく、ママのようなマイノリティのためには仕組みは変わりません。また、仕事が忙しすぎて仕組みを変える話にすらならないのが現状です。
育児と仕事は両立ではなく、トレードオフ
Yuitaさんの記事で特に印象に残った言葉は「育児と仕事は両立ではなく、トレードオフ」です。Yuitaさんらしく機械にたとえた例が分かりやすいんですよ!
パワーを上げたければ重量が増え、軽い新材料を使いたければコストが増え、トレードオフの中で最適解をさがしていますよね。
つまり、育児も仕事も100%は存在しない!その通りぃ!!!!と心の中で拍手喝さいが起きました。
若者技術系のエンジニアに声をかけるなら?
「私は成功しているわけでもなく、正解も持っていません。ただ、若いときには分からなかった仕組みが分かってきたので、自分のような実情もあることを知って、考えておいてほしいです。その上で、海外転職や起業、子どもを産まない選択肢もあります。私や周りの女性をロールモデルとしなくても、自分自身の納得できる道を歩んでほしいです。」
(真面目なお話し中でしたが、子どもちゃんのうんちが炸裂したため、いったん休憩♪)
復帰の予定は?
時短での復帰で、職場や自宅でのお仕事になりそうです。旦那さんは同じ会社で、育児にも参加してくれるので、働きやすさを感じています。以前は「両立しよう!」と頑張っていたけれど、noteを書くことで両立は無理だと分かりました。「無理しない!」ということだけ今は決めています。
Yuitaさんがワーママに伝えたいメッセージ
日本の会社では「両立しろ。時短は申し訳なく思え。早く辞めろ」と言われるがちですが、その言葉に惑わさないでほしい。「時短で申し訳ない」と思っている人は、目覚めて。
Yuitaさんの周りには女性の先輩方が多く、日本の風潮に洗脳されずにすんだと言っていました。
昔は女性がキャリアを重ねることを嫌がる男性もいたけれど、最近はそこまで会社にいづらい雰囲気はありません。
上層部も女性には辞めてほしくないけど、扱い方がわからないだけ。
「どうせ言っても変わらない」と行動する前から諦めるのではなく、声を上げてみてほしいです。どこかでお互い分かりあえるはずです。
エンジニアママにインタビューしたら客観的に自分を振り返り、常に道を模索する人だった
Yuitaさんのインタビューを通して、私自身「教員時代、仕組みを変えたいのに言う前から諦めていたな」と自分を顧みることができました。
Yuitaさんはnoteを自分を客観視するツールとしてうまく活用しています。できないと思ったものには無理をせず、でも、常に最適解を求めていく。大きな作品を作り上げていくような、その姿勢に深く感銘を受けました。インタビューを受けてくださり、ありがとうございました!
インタビューはつきかおりさん、執筆はアヤコでお届けしました。
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