SNSを完全に辞めるのはやっぱり難しいって話...
はじめに
ソーシャルメディア(SNS)が私たちの日常生活に深く浸透している現在、創作活動との関わりも無視できないものになっています。特に、文章を書くことを生業としたい私にとって、SNSは単なるコミュニケーションツールを超えた存在です。
それは創作の原動力であり、同時に悩みの種でもあります。
SNSがもたらす予測不可能性の魅力
SNSの最大の特徴の一つは、その予測不可能性にあります。
例えば、「note」で、自分の記事が「今週のおすすめnote5選」に選ばれたときのことを思い出します。その通知を受け取った瞬間の高揚感は、まさに「脳に快感物質が分泌された」かのようでした。
この予測不可能性が、SNSを止められない大きな理由の一つです。次はいつ、どんな形で認められるのか。その期待感が、私たちを画面に釘付けにするのです。
承認欲求と創作意欲の微妙なバランス
SNSでの反応は、承認欲求を満たすと同時に、創作意欲も刺激します。
「今日の注目記事」に選ばれるために、より質の高い、人々の心に響く文章を書こうと努力するようになります。
しかし、ここには危険性も潜んでいます。SNSでの評価に依存しすぎると、本来の創作の喜びが薄れてしまう可能性があるのです。
「いいね」の数や閲覧数に一喜一憂するあまり、自分の表現したいことよりも、人気を得るための内容に偏ってしまうかもしれません。
創作の原点を見つめ直す
このような状況の中で、私は改めて自分の創作の原点を見つめ直しました。文章を書くことが好きだった―この単純な事実に気づいたのです。SNSという新しい媒体によって、その楽しさを再認識できたとも言えるでしょう。
重要なのは、SNSを創作のための道具として使いこなすことです。他者からの評価は確かに大切ですが、それ以上に自分自身の内なる声に耳を傾けることが、本質的な創作には不可欠です。
SNSと創作活動の共存
SNSと創作活動は、適切に付き合えば互いに高め合う関係になり得ます。SNSを通じて読者との直接的なつながりを持つことで、自分の文章がどのように受け取られているかを即座に知ることができます。これは、作家としての成長に大きく寄与するでしょう。
一方で、SNSに振り回されないことも重要です。時には意図的にSNSから離れ、自分の思考や感性と向き合う時間を作ることも必要です。そのバランスを見出すことが、現代の創作者に求められる新たなスキルと言えるかもしれません。
結びに、新たな創作の形を求めて
SNSは私たち創作者に新たな可能性を提供すると同時に、新たな課題も突きつけています。この状況を嘆くのではなく、むしろチャンスとして捉えるべきでしょう。
SNSという場を介して、より多くの人々と思考や感情を共有できる現代。
この特権的な状況を活かしながら、なおかつ自分の創作の本質を見失わない。そんな新たな創作の形を、私たちは模索し続けていく必要があるのです。
SNSと創作活動。この一見相反するように見える二つの要素を上手く調和させることができたとき、私たちの表現はさらなる高みへと到達するはずです。
noteは、私にとって貴重な思考の道具です。この場所で、自分の考えをじっくりと書き出すことで、アイデアが整理され、理解が深まっていきます。だからこそ、これからもnoteを使い続けたいと思います。ここは、私の頭の中にある雑多な考えが、形になっていく特別な空間なのです。