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西洋哲学⑦ 非西洋哲学からの影響
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今回は西洋哲学の英語版Wikipediaの翻訳をします。翻訳のプロではありませんので、誤訳などがあるかもしれませんが、大目に見てください。翻訳はDeepLやGoogle翻訳などを活用しています。
学問・思想・宗教などについて触れていても、私自身がそれらを正しいと考えているわけではありません。
西洋哲学
非西洋哲学からの影響
東洋哲学
ピュロン主義
古代ギリシャの哲学者ピュロンは、アレキサンダー大王の東征に同行し、インドで約18ヶ月を過ごした。その後、ギリシャに帰国したピュロンは、仏教と非常に類似した哲学であるピュロン主義を創始した。ギリシャの伝記作家ディオゲネス・ラエルティウスは、ピュロンの平静さと世俗からの離脱はインドで身につけたと説明している。ピュロンは仏教の影響を直接受けて哲学を発展させたが、その哲学は仏教の三相の解釈に基づいている。エドワード・コンツェによれば、ピュロン主義は仏教哲学、特にインドの中観派と比較されることがある。ピュロン主義の目指すアタラクシア(悩みのない状態)は、涅槃に似た救済論の目標である。ピュロン主義は、アタラクシアに到達する方法として、ドグマ(明白でない事柄についての信念)についての判断を停止すること(エポケー)を促進した。これは、釈迦が仏道修行につながらないとして形而上学的な質問に答えることを拒否したことや、ナーガールジュナが「すべての見解を放棄する(drsti)」ことと類似している。エイドリアン・クズミンスキーは、この2つの思想体系が直接的に影響しあっていることを『ピュロン主義:古代ギリシャ人はいかにして仏教を再発明したか』の中で主張している。クズミンスキーによれば、両者の思想は、感覚的印象の背後にある究極の形而上学的現実について独断的な主張をすることを避け、静寂に達するための戦術として主張し、また他の哲学に対して論理的議論を行い、その矛盾を明らかにしている。
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キュレネ派
キュレネ派の哲学者キュレネのヘゲシアスは、アショーカの仏教伝道者の教えに影響を受けたとする説もある。
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スピノザ主義
スピノザ主義と東洋の哲学的伝統との類似性は、多くの権威によって論じられてきた。19世紀のドイツのサンスクリット学者テオドール・ゴールドシュテュッカーは、スピノザの宗教的観念とインドのヴェーダンタの伝統との類似性にいち早く注目した人物の一人であった。またスピノザはヒンズー教のサーンキヤ学派やヨーガの教義に近いとも言われている。インドの様々な伝統の中には、驚くほど古くからこのような類似した教義を持つ伝統が多く存在するが、その中で最も類似し、よく知られているのは、既に存在するサーンキヤ学派とヨーガの他に、カシミールのシャイヴィズムとナート伝統である。
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無我論
ヒュームやバークレーなどの経験主義的な哲学者たちは、個人の同一性についてのバンドル理論(訳注:対象は属性によって構成されているという理論)を好んでいた。この説では、心とは統一性のない単なる「知覚の束」であるとする。哲学者・心理学者のジェイムズ・ジャイルズが主張するヒュームの自己観の解釈の一つは、ヒュームは還元主義の一種であるバンドル理論を主張しているのではなく、むしろ自己の消去的な見方を主張しているというものである。ヒュームは自己を知覚の束に還元するのではなく、自己という観念を完全に否定している。この解釈では、ヒュームは「無我論」を提唱していることになり、仏教思想と共通するところが多い。心理学者のアリソン・ゴプニックは、ヒュームが1730年代のフランス滞在中に仏教の思想を学ぶ立場にあったと主張している。
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イギリス経験論を完成させたといわれる
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