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令和版百人一首 恋の巻【秋の部】
三羽 烏様の下記企画へ参加いたします。
紅葉狩り
幾度もおさめた
赤橙
今やレンズの
先には君も
紅葉を見るためだけに、わざわざ遠くへ出かけるなんて。
とは言っていなかった。
ただ、あの口ぶりからするに、内心はきっとそうだったのだろう。
とはいえ、いかにも大きなカメラが入っていそうな鞄を片手に、約束の場所で待っていてくれた。
目的地へ辿り着いてから、君はこれでもかとシャッターを切っている。
冴えるような赤や橙が広がる光景。
いいでしょう。
だから、紅葉狩りはやめられない。
そんな君の姿を、目に焼き付けるかのようにレンズ越しに見る。
独り占めにも色々あると、初めて知った秋。