広がる裾野、新たな出逢い (16日*色の日のいろいろ-読書感想文もどき-)
福音館書店から毎月発売されている科学雑誌「月刊たくさんのふしぎ」。
国際カラーデザイン協会(ICD)のSNS投稿で、その存在を知りました。
今回は、そこで紹介された2冊を読んだ感想等を綴ります。
紹介されていたのは、「月刊たくさんのふしぎ」の
①2023年10月号(第463号)
②2024年3月号(第468号)。
どちらも色に関するものですが、まったく違う切り口からまとめられています。
①は、様々な色がどうやってつくられてきたか、色素にはどのような機能があるかなどについて。
著者が化学者の方ということもあり、色に特化した理科の教科書のよう。
色を実際に作る様子が掲載されており、自分も実験をしているような感覚になります。
また、色素のもつ機能によって、私たちの生活が一層便利になっていることに気付かされます。
②は、ピンク色を、文化や歴史などあらゆる観点から掘り下げてみたことについて。
著者がイラストレーターの方ということもあり、優しいイラストと文によってピンクの奥深い世界へと誘われていきます。
自分にはあまり選ばない色ですが、ピンクの魅力が伝わってきます。
他の色でも、同じような特集をしていただきたいところです
(タイトルは…かわいい青をえがきに、やわらかい黒をつくりに、などでしょうか 笑)。
それぞれについて、印象に残った箇所を引用してみます。
①
②
やさしく、わかりやすい言葉ですが、ハッとさせられました。
この2冊を読み、思った、考えたこと。
・色について探究する切り口は、とても多いな。
新しい製品、技術、考え方などが生まれるごとに、切り口も増えていくに違いない。
・既に使われていないものも含め、新しい色にたくさん出逢えたな。
・今後も、新しい色が生まれ続けるだろうな。
生まれてほしい…というのもあるけれど、確たる名前が付けられていないだけで、そもそも色は無限に存在しているよな。
そして。
「たくさんのふしぎ」と出逢えてよかったな。
読みやすいうえ、小学生向けといえど充実した内容。
今後、色とは関係ないものも読んでみたいな(積読は増える一方ですが…)。
この雑誌は、家庭や、保育園・幼稚園、学校や図書館などの施設に並べておくのもよさそうです。
読むのを強制するのではなく、何気なく読んでみようと思えるように置かれているとよいなと思います。
この2冊を読んだのを機に、次回以降も様々な側面から色を知り、考え、感じてまいりたいと思います。
関連webサイト(再掲含む、最終閲覧日:すべて2024年3月16日)