i-ne.秋号 配布開始!
ご無沙汰しております。i-ne.の中の人、古川です。
秋号が無事完成し(もう結構冬じゃん…)、配布が始まりました!
今号のテーマは「オイシイ タノシイ おこめ」です。
本紙では瑞穂区にあるお米屋さん、苗代ライスマーケットさんで開催された「第一回こどもオニギリ選手権」のレポートを掲載しています。こどもたちの笑顔が溢れる楽しいイベントになりました。詳しいイベントの様子についてはぜひ本紙を手にとってフムフムしてくださいね!
当日はこどもたちが作ったオニギリを食べてチャンピオンを決める審査員として、お米農家の羽佐田さんにお越しいただきました。
羽佐田さんはイベントで使用したお米、「あいちのかおり」を作られた農家さんです。
あいちのかおり は、ハツシモ と ミネアサヒ という品種を交配させて作られたお米です。調べてみると、あいちのかおり は冷めても美味しいという特徴があるようで、オニギリ選手権にもってこいの品種だったんだなあと後からめちゃくちゃ納得。
本紙では取り上げることができなかったのですが、イベントの後日、羽佐田さんの田んぼがある愛知県・西尾市までお邪魔し、稲刈りの様子を見学させていただきました!
ひ、広い!!!!!
遠くまで続く黄金がサワサワと風に揺られてとても美しい景色です。
この景色を見た瞬間ジブリ大好き古川の頭の中に、メーベがよぎります。
「その者蒼き衣を纏いて金色の野に降りたつべし
失われし大地との絆を結び、ついに人々を清浄の地に導かん…」
王蟲の群れに立つナウシカやん。今ワタシ、ナウシカやん。
蒼き衣、纏ってないけども。
考えてみれば、瑞穂区には田んぼがありません。オニギリ選手権に参加したこどもたちの中には田んぼを見たことがない子もいるかもしれないな〜と思うと、この光景を見せてあげたくなりました。
私の地元は田舎で、田んぼがある風景が当たり前なのですが…。昔、都会出身の友達が家に遊びに来たとき「わ〜!めっちゃ広いテニスコートだね!」と田植えが終わった緑の眩しい田んぼを見てはしゃいでいた姿が今でも忘れられません。いや、テニスコートじゃないし!
見たことない人の目には田んぼってこれほどまでに新鮮に映るんだ〜と驚かされました。瑞穂キッズもこんな感じで驚いたりするのかな〜って思ったり…。
田んぼを眺めながらあれやこれやと思考を巡らせていると…
羽佐田さん登場です!こんにちは!
1月頃から田んぼの準備を始めて、4月から田植え。稲の成長とともに水を管理したり、虫の防除を行うそうです。そして10月、一年のピーク、稲刈り!!比較的仕事が落ち着いている日は、朝の6時や8時から作業を始めて、暗くなったら終わることが多いそうですが、稲刈りシーズンは朝早くから夜は12時くらいまで働くのだそう。
しかも訪れた日は台風上陸が予報されていた数日前。羽佐田さん、大切に育てたお米を台風なんかに持ってかれるまいと必死に稲刈りされていた最中でした。
一番お忙しい時期にも関わらず、お時間を割いていただき感謝しかありません!
それでは早速稲刈りを見学させていただきます!
コンバイン に乗り込んで
稲をじゃんじゃん刈っていきます。
見ていて気持ちいい!
昔はこれを、鎌を使って人力でやっていたのかと思うと、ゾッとしちゃいます。腰痛めちゃいます。これはもう文明の勝利です。
刈り終えた短い稲が田んぼに残っていますが、これは土と一緒に耕すそう。翌年のお米のための栄養分になるんですね。残った稲株はどうなるんだろう〜?といつも疑問だったので、解決してスッキリです。
稲刈りを終えたコンバインから長〜〜〜い管がトラックに向かって伸びて行き…脱穀された籾(もみ:お米の実)がジャーッ!!!!
ジャーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!
青空に籾が映えております。
動画でお見せできないのが残念なのですが、これ、すごい勢いで大量の籾が吹き出ています。このトラックの荷台がどうなっているのかめちゃくちゃ気になります…。
それにしても、一台で刈り取り・脱穀・選別までしてしまうなんて…コンバイン、優秀すぎますね!
こちらは、後日事務所に届いたあいちのかおり 。
見学した日に収穫したお米を羽佐田さんが送ってくださいました!
よく見るとちゃんとラベルに日付が入ってます。嬉しい!
ありがとうございました!
大学卒業後に農家であるお父様の跡を継がれた羽佐田さん。
「生きていてお米を作れるのは、あと30回くらい」
とお話しされていたことが印象的でした。
お米づくりに必要な体力と自分の年齢を考えての「あと30年」。
長いようで、もしかしたらあっという間なのかもしれません。
だからこそ、お米づくりに捧げる情熱は一入。
一年に一回しか作れない羽佐田さんの作品「あいちのかおり」 を是非食べてみて欲しいです!