【短歌一首】 人癒し骨抜きにして漂へるクラゲの苦悶誰ぞ知るらむ
短歌は生き物観察セラピー。
先日、雨の日に雨宿りを兼ねて新江ノ島水族館(通称:えのすい)に入った。えのすいの目玉の一つが多種多様のクラゲの飼育。たくさんのクラゲを見てどうするんだろう、と思いながら見て回っていたが、クラゲの魅力にだんだんとはまり込んで行った。
うす暗く静かなえのすいのクラゲフロアーでたくさんのクラゲを眺めていると、確かにとても落ち着いたゆったりとした気持ちになってくる。クラゲの浮遊感、漂流感に心や体の力みがとれていき、どこか温まってくるような気がした。すごいね、クラゲの癒し力。まさに「骨抜き状態」に。
クラゲの名前をいちいち確認していなかったので、後からえのすいのホームページや他の水族館のホームページや図鑑をチェックしたのだが、いろいろな種類があり、似ているものも多くて、名前が定かではないものもある。えのすいのホームページには、「※展示するクラゲは変動します。」と書いてあったし。次回行ったときに、しっかりチェックしよう。
クラゲ、素晴らしい。 この癒し力は侮れません。
まさにクラゲ・セラピー。
もともとカウンセリングの世界でも動物セラピーというものもあるが、クラゲも相当活躍できると思う。他者の悩みや苦しみをカウンセラーがどれだけ傾聴しても癒されないのに、動物が癒してくれる例はたくさんある。
では、いったい、人間をこれだけ癒して骨抜きにしてくれるクラゲの悩みは、誰が癒してあげるのか。クラゲだって水槽に入れられて、来る日も来る日も沢山の人間に見つめられて、結構疲れているかもしれない。
猫間 英介
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