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【短歌一首】 人癒し骨抜きにして漂へるクラゲの苦悶誰ぞ知るらむ
人癒し
骨抜きにして
漂へる
クラゲの苦悶
誰ぞ知るらむ
短歌は生き物観察セラピー。
先日、雨の日に雨宿りを兼ねて新江ノ島水族館(通称:えのすい)に入った。えのすいの目玉の一つが多種多様のクラゲの飼育。たくさんのクラゲを見てどうするんだろう、と思いながら見て回っていたが、クラゲの魅力にだんだんとはまり込んで行った。
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カラージェリー
【えのすいホームページから】
海月・水母・久羅下=クラゲ。
無心の命のようなクラゲに、わたしたちの祖先は心ひかれたのでしょう。海月・水母・久羅下とさまざまに書かれ、日本最古の書物「古事記」にも登場しているのです。
人類が誕生するよりもはるか昔 地球上に現れたクラゲ 時の流れにのみこまれることなく ゆったりと拍動する柔らかい生命 ここは悠久の時を超えてふわふわと漂うクラゲの空間 海月という宇宙です。
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うす暗く静かなえのすいのクラゲフロアーでたくさんのクラゲを眺めていると、確かにとても落ち着いたゆったりとした気持ちになってくる。クラゲの浮遊感、漂流感に心や体の力みがとれていき、どこか温まってくるような気がした。すごいね、クラゲの癒し力。まさに「骨抜き状態」に。
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クラゲの名前をいちいち確認していなかったので、後からえのすいのホームページや他の水族館のホームページや図鑑をチェックしたのだが、いろいろな種類があり、似ているものも多くて、名前が定かではないものもある。えのすいのホームページには、「※展示するクラゲは変動します。」と書いてあったし。次回行ったときに、しっかりチェックしよう。
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クラゲ、素晴らしい。 この癒し力は侮れません。
まさにクラゲ・セラピー。
もともとカウンセリングの世界でも動物セラピーというものもあるが、クラゲも相当活躍できると思う。他者の悩みや苦しみをカウンセラーがどれだけ傾聴しても癒されないのに、動物が癒してくれる例はたくさんある。
では、いったい、人間をこれだけ癒して骨抜きにしてくれるクラゲの悩みは、誰が癒してあげるのか。クラゲだって水槽に入れられて、来る日も来る日も沢山の人間に見つめられて、結構疲れているかもしれない。
猫間 英介