【短歌一首】 鉄塔に十四番目の月宿し梅雨入りばなの夏至の夜は澄む
短歌は気候・天候観察セラピー。
一昨日(6月21日)は二十四節気の「夏至」。北半球では一年で最も日が長い日。
それなのに夏至の日は朝から土砂降りの雨で太陽は全く見えず。
一方、梅雨入り宣言がなかなか出ないと思っていたら、例年よりずっと遅れて夏至のタイミングで近畿・東海・関東甲信地方にやっと出た。
そして梅雨入り宣言があったと思ったら、夕方から空には晴れ間が広がり、梅雨入りばなからもう小休止。気候変化が目まぐるしい。
夏至の日は、月の満ち欠けでは満月の一歩手前の「14番目の月」。肉眼ではほとんど満月に見える。 朝からの土砂降りとその後の晴れ間の広がり、「梅雨入り」というよりも「梅雨明け」なのではないかと思ってしまう。
14番目の月と鉄塔の距離が時間とともに遠くなっていく。それに合わせるかのように、また雲が広がり出し、晴れ間が少しずつ狭くなっていく。
そうこうするうちに、また雲がちぎれ晴れ間が広がってきた。
夏至の一日は朝は大雨、昼に梅雨入り、夕方からさっそく梅雨の中休み。
そして、夜は澄み渡った空に満月一歩手前の14番目の月がのぼり、まるで梅雨明けを告げるかのよう。
目まぐるしく変わる天候を鑑賞できた、季節感に富んだ(というよりも季節不明?の)夏至の日。
そういえば、松任谷由実(ユーミン)さんのまだ荒井由実さん時代の「14番目の月」(1976年リリース)という素晴らしいアルバムがあるが、その中の「14番目の月」という曲の中の大好きなフレーズを思い出した。
「次の夜から欠ける満月より、14番目の月が一番好き。」
夏至の翌日の日曜日の東京は、日差しは強いが空気はわりとサラリとしていて気持ち良い天候となった。
梅雨も入りと同時に一休み、どころか大休み。
さて、夜は満月を見ることができるかなと思って空を眺める。
昨日、日曜日は夕方から雲が増え、満月を見ること叶わず。
猫間英介