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【短歌一首】 ドアノブの爪の壊れて国境線無き真夜中に猫ら戦ふ
ドアノブの
爪の壊れて
国境線
無き真夜中に
猫ら戦ふ
一緒に住んでいる二匹の猫は、今年18年目と11年目。
2014年に新しくやって来た11年目の猫のことを、18年目の先住猫は当初から一貫して全く受け入れようとしない。少し寄ってきただけでも唸り声をあげて威嚇する。
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そこで家の南北を仕切っているドアの南側に18年目の猫、北側に11年の猫が住み、原則的に両者は隔離されている。
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しかし、このところ境界線のドアノブの爪のバネの効きが弱くなり、ときたま自然に開いてしまうことがある。 その時を待ってましたとばかりに11年目の猫が18年目の猫の南テリトリーを侵害してくる。
密かに入ってくるだけならまだ良いのだが、いきなり(本人はじゃれついているつもりで)18年目の猫に飛び掛かることもあり、そうなると先住猫は威嚇しながら叫びながら逃げ回り二匹の猫が家の中で暴れ回ることととなって、物を倒したり壊したりすることもある。
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そして人間が眠っている真夜中にドアが自然に空いてしまうと大変なことになる。こちらは眠っているのに、二匹の猫が鳴き声、唸り声を上げながら暴れ回る。眠い目をこすりつつドアを閉めに行くのだが、なかなかカチャリとドアの爪が引っ掛からず苦戦する。
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ドアがしっかりと閉まっている時によく11年目の猫がドアの小窓から南側の部屋をじっと見ていることがある。結構、怖い。18年目の猫となんとか仲良くしたいのだが、10年以上同じ屋根の下に住んでいても全く受け入れてもらえない。
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5年くらい前にもドアノブの爪が効かなくなり同じようなことが起きたが、その時はホームセンターへ行き新しいドアノブを買ってきて自分で修理した。これがかなり面倒な作業だった。そういえばあの時も2月だったが、一番寒い時期というのがドアの故障に何か影響があるのだろうか。
しかし一刻も早く直さないとおちおち外出も出来なくなるし、夜中の熟眠が大いに妨げられる。とにかく急ごう。
猫間英介
生き物の短歌を集めました。