【短歌一首】 はや猛暑無人列車にビバークし汗だくの身はエアコン崇む
短歌は、「暑熱順化」セラピー。
先週金曜日(6月21日)の夏至にようやく関東地方は梅雨入りしたと思ったら、週明けの昨日月曜日は、多くの場所で35度超えの猛暑日。
こんな日に限って仕事で長時間の外出。
駅まで約15分の道を歩く。緑は鮮やかだが、日差しは肌を突き刺す。大気が熱くまとわりつく。気がつくと首の辺りを蚊に刺されていた。汗でより痒い。
早く駅に着きたい。
駅に着いたら、駅がこれまた暑い。暑い時というのは動いている時はもちろんだが、一定の運動を止めて立ち止まった時に最も暑さを感じる、 そして汗が一気に噴き出してくる。
10分くらい暑い駅のホームで電車を待っていると、折り返し東京駅に向かう各駅停車の列車が入ってきた。これはありがたい。ここに緊急避難的にビバークだ。
折り返しの各停列車が当駅始発として出発するまで約10分ある。しかも、人影なくエアコンもよく効いている。
外の熱いコンクリートサバンナからすれば、ここはオアシスだ、と思いながら無人車両のシートに身を委ねる。
エアコンの効いた電車で外出先まで移動。 しかし、エアコン安全地帯に一時避難していても、また外に出れば容赦ない暑さ。しかも外出先の街を歩く頃は午後1時頃で日陰もほとんどない。 アスファルトから立ち上る空気が本当に暑い。まだ6月だというのに。
「暑熱順化(しょねつじゅんか)」という言葉がある。身体にこたえるような暑苦しい環境に対して、軽い運動などで適切な発汗を促し、体温調節機能を高めて夏バテなどしないように、暑さに身体を徐々に順応させていくことが大事、などとよく言われる。
それは分かっている。分かっちゃいるが、気温上昇変化にも程度ってものがあるだろう。順応するにはリードタイムがもう少し必要。あまりにも急激な温度上昇には体は拒絶反応を持つだけだ。
梅雨入り直後にはや猛暑日となった一日。
気候・天候を嘆くことをせず、それはそれで受け入れ味わうのが自分の短歌ポリシー。今年の猛暑も歌にして乗り越えよう。(にしても暑い!)
猫間英介