【短歌一首】 蒸し暑き雨の続きて十月も終はる夕べに台風匂ふ
10月も終盤に入ったというのに、まだ気温が25度を超えることもあり、さらに湿度も高く蒸し暑く感じる日が多い。
ごくたまに秋の高い空を見せては秋の深まりを期待させておきながら、すぐに曇りや雨の日が続くようになる。朝の1時間くらいは太陽が顔を見せても、すぐに日が翳り、なんとも言えないぬるい湿った空気が漂ってくる。
午後になるとシトシトと生ぬるい霧雨が街を覆い出す。たまに太陽が顔を出すと、その熱で蒸し暑さがより増してくる。気候がまるで梅雨の後半のようだ。
そして、どんどん雨雲は重く厚くなり、雨も霧雨から本降りの雨に変わってくる。
夕方になると風もだんだん強くなり、雨もときおり横殴り気味にベランダに入り込んでくる。この匂いはもう秋雨ではなく、完全に台風に近い。
日本のはるか南西では台風20号が進み、さらに台風21号も発生したとのニュースも聞く。 その影響で温かく湿った空気が日本列島にも流れてくるが、そもそも日本の気候、雨の降り方そのものが今や完全に変わってしまったように思える。
日本が夏と冬だけの季節になってしまうのは寂しい。春と秋をよろしく。
猫間英介
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