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【短歌一首】 深川に光の鱗まばゆくてほのか和らぐかじかみし顔
深川に
光の鱗
まばゆくて
ほのか和らぐ
かじかみし顔
朝イチの業務が終了し、次の目的地へ向かう途中、江東区の清澄白河から深川界隈を歩いた。
全国的に最強寒波が来ており、大気の冷え込みが厳しい。
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じっとしていると芯から体が冷えてくるので、とにかく移動の際には早足で歩く。
清澄白河から深川のあたりは高層の建物が多くビル風も吹き、日陰を歩いているときは本当に寒い。
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ビル街を抜けて小名木川の西深川橋まで来るとようやく体が少し温まってきた。
小名木川(おなぎがわ)は、東京都江東区の北部を東西に横断し隅田川と旧中川を結ぶ人工の運河。 江戸時代初期に徳川家康の命で建設されたものとのことで、全長は約5km。
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小名木川に沿って歩いていると、ビルの間の太陽が水面にキラキラと反射しているのが目に飛び込んできた。 歩いて移動する度に光の向き、光の数がどんどん変化し、まるで川の水面で銀色の鱗がうねっているように見える。
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大気の冷え込みは強いが、水面を照らす太陽の光にはかなり力がみなぎっている。
川縁に立って太陽を浴び眩しい水面の輝きを見ていると、自ずと体が芯からほぐれて、穏やかな気持ちになってくる。
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今日は朝イチの仕事で早朝から寒い中を外出していたが、深川の光に助けられた。
清澄白河から深川のあたりには、最近は美味しいコーヒーを飲ませてくれるカフェがどんどんできているらしい。
どこかで温かいコーヒーでも飲んで英気を養い、次の14時からの仕事に備えよう。
猫前英介