【短歌一首】 夏ゆくを江ノ電は知る空と海風の色まで九月染みたり
久しぶりに用事で鎌倉へ行った帰り、鎌倉から江ノ電に乗った。
まだ気温は35度近くありかなり蒸し暑い日ではあったが、江ノ電から見える海も空も、国道134号も、もはや夏の景色ではない。
空はだいぶ高くなり、うろこ雲やいわし雲が現れはじめる。雲間から差し込む日差しも炎熱ではなく、どこか涼しげに見える。海は台風の影響だろうか、波しぶきがけっこうあり潮の色は深緑になっている。
江ノ電には外国からの観光客がたくさん乗っていたが、制服を着た学生の姿も多い。もう二学期は始まっている。近くにいた学生が数人でしきりに学校の偏差値の話をしていた。 夏休みが終わると中学三年生や高校三年生には急に受験の切迫感・緊張感が高まるのだろう。
江ノ島で降りて、ここから湘南モノレールの湘南江の島駅まで歩き、そこからモノレールで大船まで行こう。
久しぶりの鎌倉から江ノ島までの江ノ電、海を眺めながら心も体もくつろいだ。
今度は秋の海岸をゆっくり歩きにこよう。
猫間英介
鎌倉・江ノ島の短歌をまとめました。
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