【短歌一首】 南より流線型の雲はみな三日月かすめ夕陽へ翔ばん
夕方近くに南の空から雲がどんどん西北方面の空へ流れ出した。まるで西の空の夕焼けに吸い込まれていくように。
上空の風の流れが強いせいなのだろうか、一つ一つの雲の先が尖り流線型になっていく。
雲の形がどんどん流線型になり、まるでジェット機や戦闘機のような形となり、それが並んでいると飛行戦隊のように見えてくる。
ちょうど三日月が見えてきた。一つ一つの雲は三日月を横切って西の空に向かって走ってゆく。
西に向かっていった流線型の雲が夕焼けを受けながら、ちぎれたり、くっついたりをしている。やがて、夕焼けの向こうに吸い込まれてゆく。
最近の気候は夏と冬の二つになってしまったようなところがある。
これから本当に秋らしい気候がくるのだろうか。たぶん、三日月は知っている。
猫間英介