【短歌一首】 記録上最も遅き猛暑日に豪雨喰らひし日傘の家路
9月18日(水)、日本列島各地で観測史上最も遅い時期の35度超えの猛暑日となった。
ちょうど昼間に仕事で外出していたが、とにかく日差しも大気も暑かった。
外出先であった東京駅付近も、高層ビルが多いとはいえ正午ごろは日陰が少なく、人々は日傘をさすか建物の中に入っているかで人通りはとても少ない。
東京駅の丸の内側の駅前広場には、いつも平日の昼は沢山の会社員や観光客が行き来しているが、コンクリートに反射する光と熱が凄まじいからか、人通りは本当にまばら。妙に静かな昼の丸の内。
建物に入ろうと歩いていると、日陰を選んで歩く人や日陰で休んだり作業をしている人たちを多く目にするようになった。9月の半ばすぎだというのに、夏のど真ん中にいるような錯覚に囚われる。
東京駅を後にして電車に乗るころには、天気予報では1時間後くらいに雨が降るとの予想が出ていた。確かに昼間の熱気で空の積乱雲がどんどん発達している。雨に降られるのは嫌だなと思いながら帰途に着いた。
電車に乗っている時から急に空が暗くなり始め、ポツリポツリと雨が降り出し、電車の窓に雨の滴が這い出している。今日は日傘しか持っていないというのに。
地元の駅を降りて家に向かって歩き始めると雨がどんどん強くなってきた。ゲリラ豪雨に近いような勢いがある。荷物もあるので傘を出すのは面倒くさいのだが、仕方なく炎天下で使っていたう日傘を出して凌ぐことに。
それにしても、この気候、天候は一体どういうつもりなのだろう。
9月に入ってからも残暑どころか35℃超えの猛暑が続き、もう9月半ばも過ぎたというのに観測史上最も遅い猛暑日を記録し、日傘で炎天を凌いで歩いていれば一気に豪雨を喰らわせる。 あまりにも極端な目まぐるしい気候・天候変動。
四季を味わい歌を詠むのも難しくなる時もあるが、この異常な気候・天候もなるべくそのまま受け止めて歌に残しておこう。何百年後かに当時の気候変動に市井の人々が日々悩まされていたことを示す文書になるかも。
なお、今日の予報では、また35℃を超える場所がありそうだ。さらに記録が更新されるかもしれない。どこまで暑い記録ずくめの今年の9月。
猫間英介
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