【短歌一首】 譲り合ふ都電と人に信ありて町屋の路地にほろ酔へる午後
こんにちは。 統合カウンセラーの猫間英介です。
短歌は散歩散策セラピー。
東京都荒川区の町屋は、都電荒川線と東京メトロ千代田線、京成本線の3路線が結節するところ。この日は仕事が終わってから千代田線でぶらりと立ち寄った。下町情緒あふれる好きな街。
都電・荒川線(通称:東京さくらトラム)は、東京都内に唯一残っている都電。都電荒川線の駅(都電では「停留所」と呼ぶ)の中で、町屋は停留所とその周辺がかなり広々しており、大きな道路との交差点のすぐそばが停留所となっている。
都電荒川線にはいろいろなデザイン・色の車両がある。色は、ローズレッド、バイオレット、オレンジ、イエロー、ブルーなどで、デザインも新旧のものが入り混じって走っていて、見ていてとても楽しい。
都電は電車と異なり、歩行者や車との調和をとりながら同じ街を共有している感じが強くある。もちろん接触事故などを避けるために当然のことなのだが、お互いに相手に敬意を払い、相手を信用し、丁寧に優しくしているようで、ほのぼのとした気持ちにさせてくれる。
都電荒川線と沿線地域の活性化のために導入された車両で、昭和初期の東京市電をイメージしたレトロなデザインになっているとのこと。確かに昔っぽいデザインと色にとても落ち着いた安らいだ感じがある。
荒川線は一方の終点が「早稲田」、そしてもう一方の終点が「三ノ輪橋」。町屋から三ノ輪橋までは、荒川線の中でも下町色がとても濃い。町屋も三ノ輪橋も魅力的な街。時間があるときは、あてもなく街中をブラブラしては古い喫茶店や居酒屋を訪ねる。
レトロデザイン車両が街並みに溶け込んでいる。
都電の線路を眺めていると、とてもゆったりした気持ちになって来る。きっと、都電がゆっくりとガタゴト音を立てながら街の軒先をかすめて通っていく姿に惹かれるからだろう。なんか懐かしいような、切ないような気持ちになる。
成田空港へ向かう特急スカイライナーが駅を走り抜けて行った。京成の町屋駅に停車するのは普通のみで、急行や特急は止まらない。
この日は町屋を堪能し、明るいうちから商店街の一角にある店でいっぱい引っ掛けた。一人飲みのいい夕方でした。
猫間 英介
都電・荒川線と三ノ輪橋の魅力も。