【短歌一首】 寄り添ひて今日のノルマをこなしたる番ひの龍に東風(こち)の優しき
一昨日は1本だった巨大クレーンが、昨日から2本になって驚き。まるで2匹の首長竜が動いているよう。彼らは番い(つがい)かな?
ときに近づきときに離れ、寄り添い、いたわり合いながら、わがままな人間のために仕事をしている。東から吹く風が優しい。
一昨日までは1本だった。
2匹の上空を飛行機がゆく。
普段は静かな住宅地に、これだけ巨大なクレーンが2台あると、街の縮尺が変わったような錯覚に陥る。
実はこの日の夕方に、このクレーンよりもさらに巨大な重機が現れた。人間界の街の縮尺と違いすぎて、もはや神々しい?
(次回に続く)
猫間英介
クレーンが一台のときの短歌(2月29日)