【短歌一首】 サックスのコールに列車のレスポンス遠慮無用の河原の稽古
短歌はリズム&ブルース。
この4月から、久しぶりにサックス(アルトサックス)の練習を再開しようと思っています。サックスは大人になってから趣味で始めました。以前、カラオケBOXで練習していましたが、コロナ禍でカラオケBOXが利用できなくなり、その後サックス練習から遠ざかっていました。こりゃ、いかんと思いながらも、なかなか再開できずにいました。
サックスのキャリーケースもかなりホコリを被っていたので、丁寧に汚れを落としました。 サックスを吹く部分(ネックとマウスピース)は柔らかい袋に入れて、サックスのベル(ラッパの開口部)の中に収納して持ち運びます。
サックスという楽器は、ベルギーの楽器制作家のアドルフ・サックス(1814~1894)さんが1840年代に生み出した、歴史的には他のクラシックの楽器に比してかなり新しい楽器。 なのでクラシック音楽のオーケストラでもサックスが入ることは想定されていないことが多くあります。
また、現在の吹奏楽では活躍していますが、サックスは音が大きく、クラシック音楽のオーケストラ演奏では他の楽器との調和を取りにくいところがある、と言われています。(私はオーケストラに入ってやったことはなく、一人で好きな曲を吹いています。)
一方、サックスはアメリカにわたりジャズの分野では大活躍の楽器。 クラシック分野とジャズ分野では、音も、吹き方も、使用するマウスピースやリードなどもかなり異なっており、同じ楽器でこれだけ相違があるのは珍しいと思われます。
私は全くジャンルには拘らず、クラシックでもジャスでもポップスでもロックでもボサノバでも、好きな曲(で自分でなんとかなりそうな曲)はなんでも挑戦・練習します。様々なジャンルの曲について、模範演奏やサックスパートだけ入っていない伴奏用のCDなどがついたサックスの楽譜がたくさん販売されているので、それらを活用しています。
サックスは音が大きいため思い切り吹ける場所はなかなかなく、練習場所を見つけるのは一苦労です。なお、カラオケBOXでも楽器練習OKのところとNGのところがあります。
カラオケBOXだと他の部屋の音が聴こえてくるので落ち着かないところもありますが大きなメリットがあります。それは、特にポップスなどでは、カラオケのキーの高さを調整すれば、バックの伴奏がわりにカラオケ曲を使えるところです。
(しかし、サックスの練習のつもりが、ついつい歌いたくなってしまい、まあ1曲くらい歌ってもいいかな、が2曲、3曲となり、いつの間にかサックスの練習ではなく、歌の練習になってしまうところは要注意です。)
そこで次の格好の練習場が河原となります。特に、列車が通る鉄橋付近は電車の音でサックスの音のうるささも軽減します。周りへの遠慮無用で、思い切りサックスを吹くことができます。これを私はサックスの音と列車の音の掛け合い(コール&レスポンス)と呼んでいます。
一方、あまりにも鉄橋に近いところだと、列車の音でサックスの音がかき消されてしまうので、鉄橋とのいい距離感が大事になります。
ごくたまに貨物列車が通ります。貨物列車は普通の列車よりも車両がずっと長く、サックスとのコール&レスポンスも長く続きます。
これからサックス練習を再開するに当たって、初心に帰るために自分が一つの理想の音としているクラシックサックス奏者の第一人者である雲井雅人さんの演奏を久しぶりに聴きました。
映画ディアハンターのテーマ曲「カヴァティーナ」も雲井雅人さんの演奏も本当に美しい。こんなふうに吹けるようになりたい!
河原で日々鍛錬・精進します。
猫間英介
サックスを始めるきっかけとなった曲の一つが、ビリージョエルさんの「素顔のままで」です。 この曲の間奏やエンディング部分に入っている、ジャズサックス奏者フィル・ウッズさんのアルトサックスの演奏にしびれました。