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【短歌一首】 店先に外国の旗数多ある街に日の丸なき紀元節

店先に
外国の旗
数多(あまた)ある
街に日の丸
なき紀元節

2月11日は建国記念の日。
もともと2月11日は紀元節という四大節の一つで、1872年(明治5年)に神武天皇即位の日を設定しそれを祝日としたが、第二次世界大戦後に廃止された。

そして1966年に「建国記念の日」として復活した。

子供の頃は建国記念日や子供の日など国民の休日には、街中では日の丸が掲げられている光景を当たり前のように目にした。 小学校の頃、祖母に言われて物置から国旗掲揚のためのポールを出してきて家の軒先に出すのを手伝わされた。

イタリア国旗

今は建国記念の日と言えども、街中で日の丸が掲げられている光景を目にすることは滅多になくなった。

一方で、一年を通じて街の飲食店の店先では、イタリア、フランス、スペイン、ドイツ、イギリス、アメリカなど外国の国旗をよく見かける。

フランス国旗

しかし、日本食の店が日の丸を掲げているという話は全く聞かない。

日の丸の掲揚を巡っては歴史的背景から色々な議論があることは承知している。 それでもこれだけ素晴らしい歴史と文化と知性と人情を持った日本の建国記念の日には、街中にもう少し日の丸が出現しても良いのではないだろうか。

せめて短歌では建国記念の日にちなんで日の丸を詠んでおこう。 短歌だって千三百年以上の歴史がある。

猫間英介




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