【短歌一首】 サイの種の白黒つかずシロサイとクロサイともに淡き灰色
上野動物園に2頭のサイがいる。
サイを見ていると「トリケラトプス」という大きなツノを持った恐竜を思い出す。
サイの大きさは、体長約3〜3.7m、体高約1.5m、体重約1000〜1800kgで、陸上の動物ではゾウやカバに次いで大きい。 時速40キロ以上のスピードで走れる。勇ましいイメージがあるが肉食ではなく、草食動物。
世界のサイには5種類あるらしいが、よく本などに登場する大きなサイはアフリカのシロサイとクロサイの2種類。 なお、他にもインドやインドネシアのジャワ島・スマトラ島にも別の種類のサイが生息している。
子供の頃から、このシロサイとクロサイの区別がよくついていなかったなあ、なんてことを思い出しながらサイの白黒当てをしてみた。
白と言えば白っぽく見えるし、黒と言えば黒っぽくも見える。難しいぞ。
こちらのもう一頭のサイは、ぱっと見は墨のように黒いが、これは泥まみれの色だと気づく。汚れていない肌は泥とのコントラストで白っぽく見えるが、それでシロサイと断じるのは尚早だろうなあ、と思いつつ観察を継続。
もう一頭よりも体は小さい。
あとで、この上の写真でスマホの調べる機能で判別してみると、第一候補に出てきたのは「イボイノシシ」だった。 確かにイノシシに見えないこともない。
そして第二候補が「シロサイ」だった。
接近してきた泥まみれのサイをより間近で観察すると、やはりかなり素肌は白っぽく見える。
上野動物園の2頭のサイは夫婦とのことなので、同じ種類であると仮定し、これまでの観察結果を踏まえると、2頭ともに「シロサイ」というのがこの時出した結論。
しかし、サイ舎の立て札を見てみると、2頭とも「クロサイ」でした。WHY? その根拠は何? と困惑しつつ、シロサイとクロサイの区別方法を調べて学ぶ。
なんですと、シロサイもクロサイも肌は同じような灰色をしているですと。
じゃあ、肌の色の違いに着目して判別しようとしても全く無意味だったってことか。 ともに灰色なら何故クロサイとシロサイで呼び名にしたのだろうか。
実は「シロサイ」という名前は、誤訳からつけられたいう情報がある。 シロサイの横に平べったい幅広の口について、英語で広いを意味する「wide」を使っていたがそれが訛って「white」になった結果、シロサイ(White Rhinoceros)と名付けられたそう。へえ〜、子供の頃から動物好きだったが、今の今までそんなこと知らなんだ。
ちなみに、上野動物園にいる二頭のサイはともにヒガシクロサイという東アフリカ出身のクロサイ。上野動物園には以前は二頭のシロサイがいたが、だいぶ前に亡くなってしまったとのこと。
これでシロサイとクロサイの区別方法をマスターしたので、次回は別の動物園でまた白黒クイズを自分に課してみよう。
猫間英介
最近自分の短歌で激増している動物・生き物についての短歌を、「生き物短歌」というマガジン(無料)にまとめました。
【生き物短歌】〜生き物って素晴らしい〜