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【短歌一首】 神楽坂の路地は迷宮酔いどれが隠れて交はす謹賀新年

神楽坂の
路地は迷宮
酔いどれが
隠れて交はす
謹賀新年

寒空の午前中、JR総武線の飯田橋駅を降りて、神楽坂の商店街から横道に折れて路地裏を歩く。

酒の殻瓶が並ぶ

神楽坂のメインストリートから外れた路地裏には、石畳の狭い路地や階段が多くある。そして、その道沿いには、和洋中エスニックなどの飲食店が数多く立ち並ぶ。

階段も多い

路地裏は複雑に入り組んでいて、まるでラビリンス。坂道や九十九折りの小道が蜘蛛の巣のように広がっている。

昼なお暗いラビリンス

新年会の季節、ランチタイムにはどこも予約の客と、予約なしで当日来た客で長い列ができ、人で溢れかえる。神楽坂の路地裏は酒飲みにとっての桃源郷かパラダイスなのか。

本多横丁

本多横丁は神楽坂のメイン商店街から派生する横道の中ではかなり大きい。本多横丁も道沿いには飲食店が所狭しと立ち並ぶ。そして本多横丁から枝分かれしている細い路地にも数多の飲み屋やレストランが点在する。

東京理科大学の13号館

そして、飲み屋や料亭が立ち並ぶ石畳の路地裏に、唐突に東京理科大学の13号館がある。学生の頃からこんな粋な(酒飲みの)場所のど真ん中に大学の校舎があるなんて、誘惑が多すぎてなかなか勉学に集中できなかもしれない。

ワインバル
イングリッシュパブ
料亭
狭い石畳

神楽坂の路地裏の迷宮は、酔いどれたちの隠れ家。

昼過ぎには迷宮の至る所で、酒が回った赤い顔をして、大声で笑いながら、やたら大袈裟な身振りで手振りで、酔っ払った老若男女がいつ終わるとも知れぬ新年の挨拶を交わしていた。

猫間英介



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