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【短歌一首】 冬眠の亀の浮島初登り十五度超えし如月の暮れ

冬眠の
亀の浮島
初登り
十五度超えし
如月の暮れ

2月26日は東京で日中の気温が15度を超えた。
日差しが強く、空気もかなり暖かく感じる昼下がり。

15度超えの昼

ベランダの衣装ケースに住んでいる二匹の亀は共に二十四年目。 最初は甲長が3センチくらいだったが、今や約30センチにまで成長。

冬の間は水の中に入れてある浮島の下にじっと潜んで、食事も摂らず、半ば冬眠している状態。

冬眠から起きた

毎年、春になるとある日ガサガサと動き出して、浮島に登り甲羅干しを始める。毎年これを亀の「浮島初登り」と呼んでいるが、今年はこの日がまさに初登り。

浮島の下

一匹は浮島の下から顔を出して動き回っている。そしてもう一匹は浮島の上に登って手足を伸ばし、甲に光を集めて甲羅干し。

浮島初登り

甲羅干しで乾いた甲羅の表面がペリペリとどんどん剥け始めている。今年も確実に成長していくだろう。

甲羅干し

亀が目を覚まし動き始めるようになったということは、また今年も重労働の水換え作業が開始されるということ。 1週間に1回から始まり、初夏ごろ〜10月中ばまでは週2〜3回となる。

今年の夏はどのくらい大きくなるのか、今からとても楽しみ。

猫目英介


生き物の短歌を集めました。


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