【短歌一首】 三十年ぶりの公園木叢には年輪重ねし木霊棲みたり
約30年ぶりに東京都江東区木場にある木場公園を訪れた。
水と緑の森林公園として開園したのが1992年。
1990年代にはかなりの回数来たものだったが、それから30年近く公園内を歩くことはなかったので、本当に久しぶりの公園内の散歩。
最も印象的だったのが、公園内の木々が成長してとても大きくなっていたこと。 木場公園の開園時の1990年代はまだ移植されて間もない細い木、中には添木がされているものも結構あった。 30年という月日で木場の街並みもだいぶ変わったが、木は確実にどんどん逞しく成長している。
公園内に以前はなかった(と思われる)素敵なカフェを発見。早速入り、ゆっくりと午前のコーヒーを楽しむ。雨上がりの天気で、まだ少し湿気が残っているが、涼しい気持ちの良い風がカフェのテラス席を抜けてゆく。
30年前には公園の周りにはそれほど超高層の建物はなかったと記憶しているが、今はタワーマンションが公園を取り囲むように増えている。
木場は、江戸から昭和にかけて、江戸・東京へ材木を供給し「材木のまち」として栄えてきた。子供の頃にJR総武線で木場付近を通る時には、川の上にたくさんの材木が浮かんでいたのを懐かしく思い出す。
慌ただしく猛スピードで変化する街並みの中で、木々の何十年単位、何百年単位でのゆっくりとした成長は、どこかホッとした気持ちになる。
猫間英介
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