外で食事するのが怖い
ママは食事にはこだわる人やった。服も化粧品もいらないから、"良いもの"を食べたいって。
良いところ(?)やバイキングやステーキ屋さんとか、カフェとか、何時間もかけて遠出して行くことが多かった。そのために学校もよく休まされた。
でも美味しかったところ、楽しかったところなんて覚えてない。
いつも助手席に私が乗って、ママが運転するんやけど、寝たら叩かれるか、何時間もの道のりを緊張しながら、ドキドキしながら怯え続けることになる。
だから起きとかなってなるんやけど、そもそもママが「ここに行きたい」っていうのにみんなが連れ回されてるだけやから、そんなに行きたいわけじゃないんよな。
だけど、嬉しくないってしたら「子どものために」「嬉しくないん?」「嬉しいやろ?」「もういいじゃあ、もう行かない。明日は家でおろ」「そんなこと言われたら行く気も失せるに決まってんだろうが」ってなるから
外出=嬉しいフリをする
っていうのがママ以外は板に付いてたな
県外の道も高速もわからないのに、「お前はカーナビや」って言われて、間違えたらむちゃくちゃ怒られた
「アホか」「ちゃんと見とれ」「お前はなんのためにそこにおるんや」
そんなこんなで、まあ、何時間もかけて行くんやけど、ついたところで、私は車酔い。飯も美味しくない。
また、帰り道で誰かがママを怒らせたら、ビクビクする車内になんねん。
パパやばあちゃんが「すみませんでした」ってコンクリートの上で人気のないとこでよく謝罪してた
こんな恥ずかしいところを他人に見られたらどうしようって思ってた
子どもが怒らせたら
「ママごめんなさい」「もうしません」って謝罪するんやけど、ママは一切口を聞いてくれなくて。
家から何十キロもあるところで車止められて「ここで降りろ」って。
今思い出したけど、たまに10キロとかだと、家まで子供でも帰ってきたりすんねん。妹とか弟のときだった。
私は家の中でそのときは待ってた側なんやけど、ばあちゃんやママが「帰ってきよったわ。あの子」「ようやるわ」ってカーテン開けて見てた
今から思うと私はこの頃から外食が好きではなかった。外食するといつも帰ってくるのは夜中で、そのあともママにお風呂入る許可を取ってお風呂済ませるまで寝られなかったから、夜中の2時とか。
周りの子やドラマの中で「特別な日は外食」「外食は週に1回」みたいなんが全然わからんかったな。まず楽しいもんちゃうしな。
嘔吐恐怖になってさらに外食ができなくなった。食べて車に乗ったら気持ち悪くなるやん?
車の中やから、万が一あったら止めてもらわなあかん。私でも、吐き気がしたら喋れなくなるから、止めてなんて言えない。
怖くて怖くて仕方がなかった
そんな中でもママは「私が外食につれてきてやった」「私の金で食べさせてあげてる」「なんでこんな美味しいところに来たのに食べないの?」って言ってきた
それがさらに嘔吐恐怖を悪化させて、外食が本当にこれで苦手になった
1年生のときに東京で親とご飯に行ったら、びっくりするぐらい食べれなかったし、気分が悪くなった。
今では友達と食事に行っても、「あれ?そんだけしか食べないの?」って言われるぐらいしか食べれない
ほんとに外食が大人になって苦手になってた。
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