007 水の4大特性 ③【水圧:むくみ解消、手伝います】
深いプールや海で潜った経験のある方はわかると思いますが、水深が深い場所では耳が「キーン!いたたっ!」となりますよね
あれは水圧によって体が押し潰される力を受けている現象です。
水圧のポイントとしては
深い場所ほど強く圧力(潰される力)を受ける
ということが挙げられます。
なぜ足は浮腫むのか?
さて話は本題に移ります
立ち仕事や座りっぱなしの仕事で浮腫みの経験をした人はいると思いますが、あれはなぜでしょうか?
重力と血液の循環がポイントです
ご存知のとおり、陸の上では重力によって下から上への動きは負荷がかかり(逆風みたいなイメージ)上から下への動きには負荷がかかりません(追い風みたいなイメージ)
立った姿勢での血液の流れも等しく重力の負荷を受けます。
上半身から下半身への移動はスムーズですが、下半身から上半身への移動は楽じゃありません。
重力に支配された二次元抵抗下において、脚に血液が溜まりやすいのはもはや宿命なんですね。
【二次元抵抗】についての記事はこちらを参考にされてください
浮腫まないのは誰のおかげ?
それでも人類皆が常に浮腫まないのは誰かが頑張って下半身から上半身へ血液を押し上げてくれるからです。
【その誰か】
1人目 心臓
2人目 ふくらはぎの筋肉
頑張る2人を紹介します。
1人目は心臓。
人間が生きるために必要なものを全身へ巡らせる循環ポンプの役目を担っています。しかも24時間ノンストップ、ありがとうございます、おかげさまで健康でございます。
2人目はふくらはぎの筋肉。
伸びたり縮んだりする動きで血流を促進する補助ポンプの役目を担っています。筋トレだけじゃなく、歩いたりするだけでもふくらはぎは使われますので、大なり小なり動けばふくらはぎの補助ポンプが働くことになります。ただ、ポンプを働かせるのは自分次第。
因みに、ふくらはぎ周辺の血管には逆止弁(逆流防止の仕掛け)がついているんですって。いつからそうなった?人間の進化すごすぎ。
何はともあれ、重力に負けず血流を促す機能が人間には備わってます。
3人目はプールにいる
はじめに、水深が深い場所では水圧が強く働くと述べました。
プールの中に立った状態で考えると、足が身体の中で最も深い位置にあるため、最も強く潰される力を受けることになります。
それは、例えるなら歯磨き粉のチューブに残ったラストをぎゅーと絞り出すかのように、水圧が血流を上へ上へ押し上げるお手伝いをしてくれることになるんです。
これを【静脈還流】、【ミルキングアクション】と言います。そっと2人をお手伝いする3人目の役割、素敵です。
因みに、水圧のお手伝いで心臓のポンプ機能が少し楽できるので、水の中では心拍数が陸の上に比べて約17拍ほど落ちると言われています。心拍数で運動強度を管理している方は感覚と心拍数にズレが生じますので知っておくといいですよ。
まとめ
水圧は、滞りやすい血流を促してくれる優しさを持っています。プールは浮腫に困っている方にもオススメの運動環境です。