上野公園論
上野駅の公園口を出ると、まず東京文化会館が出迎えてくれる。
そこを通りすぎると、右手にはル・コルビュジエの手になる国立西洋美術館が見えてくる。
その後は、親子連れなら動物園へ、藝大生なら藝大へ、そうでなければ噴水広場へと足を向けるのもよいだろう。
文化的にも、緑地としても充実したこの公園は、いつでも有意義な一日を保証してくれる。
だが問題は、帰り道だ。
日が沈んだ後の公園内は、少々薄暗い。
せめて西洋美術館や文化会館のあたりだけでも、明るくしてみてはどうだろうか。
そうでないと、動物園帰りの親子連れがサザエさん症候群に、前途有望な藝大生が不登校になりかねない。
台東区民は、どう思っているのだろうか?