W杯と政治の分離不可能性
ワールドカップは、単なるスポーツの大会ではない。
サッカーを媒介とした政治集会である。
そもそも国単位の団体戦という時点で、ナショナルな問題系と無縁なわけがない。
国の代表に選ばれるには、国籍が必要だ。
国籍とは、国家への意志の具現化である。
ワールドカップで自国の問題を世界に訴えるのは、大会の本義に忠実に従っているに過ぎない。
また、サッカーは世界的な共通言語だ。
それは、人種や宗教を越えた共通の価値を再確認し、多様性を認め合う場を提供する文化装置としてこの上なく相応しい。
したがって大会での政治行動は、スポーツの政治利用などではない。
政治的パフォーマンスは、試合でのパフォーマンス同様、ワールドカップに必要不可欠なのだ。
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