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語り得ぬものとは?

語り得ぬものについては、沈黙しなければならない――。


ヴィトゲンシュタイン『論理哲学論考』(1921)の最後を飾る、謎めいた箴言である。

私個人の経験から「超訳」すると、


何とでも言えちゃう問題については、ゴチャゴチャ言ってはならない


…となる。

哲学をはじめ、文系分野の多くは「何とでも言えちゃう問題」を主に扱う。

時として、それは極めて不毛だったりする。

なので、そういう問題についてはゴチャゴチャ言うべきでないと私は考える。


こうした「超訳」は、哲学の終焉を目指した前期ヴィトゲンシュタインの意図に、少しは沿っているであろう。

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