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「お願いします」だけじゃ足りない! デザインチェック依頼してもらうときの心構え

アートディレクターや先輩デザイナーにレビューを依頼する際は、ただ「見てもらう」だけではなく、目的意図を明確にし、必要な資料情報をまとめておくことがとても大切です。以下のようなポイントを押さえておくと、スムーズにフィードバックが得られ、効率的にデザインの改善を進められます。


何のためのデザイン?

デザインの背景・目的をまとめる

  • 案件の概要(プロジェクトの背景、ターゲット、依頼された理由など)

  • デザインのゴール(例:ブランド認知度向上、ユーザー登録促進、製品購入など)

  • 主な要件・制約(納期、使用しているツールや技術的制約、クライアントの要望・方針など)

先輩デザイナーが「何のためのデザインか」を理解していないと、適切なアドバイスはできません。まずは「このデザインを誰に、何の目的で使ってもらうのか」という視点をきちんと共有しましょう。

現在のデザインの説明資料やファイルを整理

全体像を把握してもらいやすいように
  • 画面遷移やサイト構造が分かる資料
    ワイヤーフレーム、サイトマップ、各ページのレイアウト案などを用意すると、全体像を把握してもらいやすいです。

  • デザインカンプやモックアップ
    XD / Figma / Photoshopなど使用ツールごとに、ファイルをきちんと整理し、該当部分をすぐに見つけられるようにしましょう。レイヤー名・フォルダ構成もできるだけ分かりやすくしておくと好印象です。

  • ブランドガイドやスタイルガイド
    既存のブランドイメージや、既に使っている色・フォントなどのルールがあれば、先に共有しておくとレビューが効率的です。

  • 参考デザイン(ベンチマーク)
    競合サイトや、デザインの参考にしたサイト・資料などを用意しておくと、意図をよりスムーズに伝えられます。

フィードバックしてほしいポイントを明確化

「どこを見てもらいたいか」「何を判断してほしいか」をはっきり言おう
  • 確認してほしい箇所
    「配色が適切かどうか」「フォントサイズが読みやすいか」「UI/UXとしてわかりやすいか」など、レビューで特に見てほしいポイントを明確に伝えましょう。

  • 悩んでいる部分・自信がない部分
    自分では判断がつきにくい部分を正直に伝えておくと、具体的なアドバイスを得やすいです。

レビューを依頼する側が「どこを見てもらいたいか」「何を判断してほしいか」をはっきり言わないと、先輩デザイナーも的外れな指摘をせざるを得なくなってしまうケースが出てきます。

レビュープロセスや時間配分を考慮

スケジュールの考慮を
  • レビューに必要な時間を見積もる
    先輩デザイナーにもスケジュールがあります。事前に「○分ほどお時間いただきたいのですが、いつご都合よろしいですか?」などと確認すると、お互い無理なく進められます。

  • レビュー方法
    オンラインなら画面共有、オフラインなら印刷したデザインやタブレットを使うなど、先輩の都合に合わせて準備しましょう。

質問や議論のための場を用意する

セッティングも重要
  • 会話の前提をそろえる
    レビューする前に簡単に背景を説明し、キーワードや専門用語の定義などを整理しておくと、レビュー中の混乱を避けられます。

  • 意見をもらったあとの対応
    可能な限りリアルタイムでメモを取ったり、録音・録画(許可を取ってから)するなどして、後から「何を言われたか分からなくなった」という事態を防ぎましょう。

素直に吸収する姿勢

レビューを恐れない!
  • 「レビュー」とは、間違い探しではない
    改善につながるように意見を聞きに行っているのだという姿勢を示し、素直に受け止めましょう。

  • 必要な質問は遠慮しない
    不明点や疑問があれば、積極的に尋ねることでデザインの理解が深まり、自分の成長にもつながります。

まとめ

  • デザインの背景・目的を明確に

  • 資料やファイルを整頓し、全体像を伝えられるように

  • 特にフィードバックが欲しいポイントを具体的に伝える

  • レビュー時間や手順を事前に相談し、相手の都合に配慮

  • 質問や要件を明確にし、議論のための場をしっかり用意

  • 素直に吸収する姿勢でフィードバックに臨む

このように準備を整えておくことで、先輩デザイナーにスムーズかつ的確なアドバイスをもらい、より良いデザインへとブラッシュアップできると思いますので今日から実行してみましょう。


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