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UIデザイナーに必要な「ウォーリー思考」現役アートディレクターが語る

UIデザイナーに必要な「ウォーリー思考」現役アートディレクターが語る

こんにちは。私は美術大学でグラフィックデザインを専攻し、長年にわたりデザインとテクノロジーの交差点で仕事をしてきました。UIデザイナーとして活躍されている皆さんに、今回の記事では「ウォーリーを探せ」という絵本から学べる重要なデザインの法則についてお話ししたいと思います。

なぜ「ウォーリーを探せ」はUIデザインに役立つのか?「ウォーリーを探せ」の難しさを振り返ってみましょう。膨大な数のキャラクター

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「生成AIで誰もがクリエイティブに?現場経験がもたらす本当の違いとは」

「生成AIで誰もがクリエイティブに?現場経験がもたらす本当の違いとは」

いくら生成AIが進化し、誰もが手軽にクリエイティブを作り出せる時代が到来したとしても、実際の現場での経験を持つ人とそうでない人のアウトプットには大きな差が生まれることは否めません。なぜなら、直接モノを見て、触って、感じることは、ビジュアルやデザインにおいて深い洞察力や感性を育むために欠かせない要素だからです。

現場で得られる「五感」とAIの限界

現場での経験が重要な理由の一つは、五感を通じて得

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生成AIの美的偏りを打破する革新技術「ImageFX」の可能性

生成AIの美的偏りを打破する革新技術「ImageFX」の可能性

日々ビジュアル制作に携わっていると、生成AIが生み出す人物画像に対して、一定の偏りが見られることに気づかされます。特に、AIによって生成される人物はセクシーすぎたり、過度に美化されたりする傾向があり、実際のプロジェクトにおいてバランスの取れたビジュアル表現を求めるクライアントの要望に応えられないことが多々ありました。所謂「普通っぽさ」がない。これは、生成AIが訓練データとして利用している画像に偏り

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生成AIで実現する「デスク上で完結するアートディレクション」の未来

生成AIで実現する「デスク上で完結するアートディレクション」の未来

「デスク上で撮影ディレクションを完結したい!」

それは私がアートディレクターとして長年抱いていた望みです。

私はIT企業でシニアアートディレクターとして日々、クリエイティブの力で企業が抱える課題を解決しています。

課題の一つとしてブランド認知向上であったり商品販促などがあり、制作においてクリエイティブなビジョンを形にするためには、多くの費用や人手が必要でした。商業ポスターやコンセプトビジュア

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アメリカのデザインカルチャーは何がすごいのか?個の力か?組織か?スキームか?

アメリカのデザインカルチャーは何がすごいのか?個の力か?組織か?スキームか?

その問いを確かめるため、実際にアメリカに来て、早4年目。いま何となく自分の中でその答えが見えてきたのでここにまとめておきたい。
トップ画像 by pch.vector

あいつらは、本当にすごいのか?日本で働いていたとき、ずっと疑問に思っていた。
仕事もプライベートもアメリカ製品にまみれている。Macbook Air、iPadに、iPhone。その中身もgoogle, Facebook, amaz

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